三和油化工業(4125)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月18日)IPO新規上場承認発表があった7社のうちの5社目です。さすがに管理人もいい歳なので、目もかすんできましたし、腰も痛くなってきました^^;

IPO新規上場承認発表7社2021.11.18

すでに7社中の4社となるサクシード(9256)と網屋(4258)とハイブリッドテクノロジーズ(4260)とクルーバー(7134)については下記記事にてご紹介させて頂いておりますが、残り2社のエクサウィザーズ(4259)と外国株のYCPホールディングス(グローバル)リミテッド(9257)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。

三和油化工業(4125)の上場日は12月23日(木)で、ZEALS(9255)ハイブリッドテクノロジーズ(4260)クルーバー(7134)とエクサウィザーズ(4259)と5社同日上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくのJASDAQスタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

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三和油化工業(4125)のIPO(新規上場)情報

設立:1970年6月20日
業種:化学
事業の内容:化学品及び油剤製品を製造・販売する事業のほか、それらの使用後の産業廃棄物を収集し、中間処分並びに再資源化する事業

三和油化工業(4125)IPO上場承認

上場市場JASDAQスタンダード
コード4125
名称三和油化工業
公募株数880,000株
売出し株数0株
オーバーアロットメント132,000株
IPO主幹事証券野村證券前受け金不要
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
東海東京証券
SBI証券
auカブコム証券委託幹事
IPO発表日11月18日(木)
上場日12月23日(木)
仮条件決定日12月3日(金)
ブック・ビルディング期間12月7日(火)~12月13日(月)
公開価格決定日12月14日(火)
IPO申し込み期間12月15日(水)~12月20日(月)
時価総額129.8億円
吸収金額30.6億円
想定価格3,030円(303,000円必要)

そしてこの三和油化工業(4125)のIPO主幹事は野村證券となっていることから、グループ会社となるLINE証券IPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定となりそうです。ちなみにただ今LINE証券現金4,000円がもらえる当ブログ限定タイアップキャンペーンを開催しています。

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さらにIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券IPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性が高いです。こちらも当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中です。

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三和油化工業(4125)のIPO(新規上場)事業内容等

三和油化工業(4125)はグループ会社で、三和油化工業株式会社及び連結子会社6社により構成され、化学品及び油剤製品を製造・販売する事業のほか、それらの使用後の産業廃棄物を収集し、中間処分並びに再資源化する事業を中心に展開しております。

三和油化工業(4125)IPOグループ会社

三和油化工業グループは環境関連事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載を省略しておりますが、主な事業は「リユース事業」「リサイクル事業」「化学品事業」「自動車事業」「PCB(ポリ塩化ビフェニル)事業」の5つに区分されます。

リユース事業

リユース事業は、主に製造業顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、廃酸、有用金属等を含む産業廃棄物などを当社グループの設備により中間処分・再資源化し、元の用途や塗料、洗浄剤、表面処理剤等の素材として再使用できるマテリアルリサイクルをしていくことを目的とし、再生製品の販売が収益の主体となる事業です。
三和油化工業(4125)IPOリユース事業

リサイクル事業

リサイクル事業は、主に製造業顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、汚泥、廃プラスチック類などの産業廃棄物を当社グループの設備により中間処分・再資源化し、再生燃料(サーマルリサイクル)やセメント・石灰・鉄鋼の副原料及び副資材としての2次利用を中心とした再資源化を目的としている事業です。
三和油化工業(4125)IPOリサイクル事業

化学品事業

化学品事業は、有機化学品や無機化学品及びそれらを精製・加工した化学品の製造・販売及び受託加工を中心に行っている事業です。
三和油化工業(4125)IPO化学品事業

自動車事業

自動車事業は、自動車メーカー及び自動車部品メーカーをメイン顧客として、潤滑油や金属加工油などの油剤製品、工業用洗浄剤及び自動車製造工程で使用される各種副資材の製造・販売を行っている事業です。
三和油化工業(4125)IPO自動車事業

PCB(ポリ塩化ビフェニル)事業

PCB(ポリ塩化ビフェニル)事業は、「ポリ塩化ビフェニル(略称:PCB)廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(通称:PCB特別措置法)」に基づき全国的に処理が進められているPCB含有廃棄物の適正処理を行うためのソリューションを提供する事業です。
三和油化工業(4125)IPOPCB(ポリ塩化ビフェニル)事業


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額2,437百万円については第三者割当増資の手取概算額上限89百万円とあわせて、全額を当社の設備投資のための設備資金に充当するほか、当社の連結子会社であるサンワ南海リサイクル株式会社の設備投資のための投融資に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(三和油化工業のIPO目論見書より一部抜粋)

三和油化工業(4125)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

三和油化工業(4125)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,030円としてオーバーアロットメント含め30.6億円と規模的にJASDAQスタンダード市場への上場としては中型で、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで8,800枚と少なくもありませんが多くもありません。

上述の通り三和油化工業(4125)の事業内容は化学品及び油剤製品を製造・販売する事業のほか、それらの使用後の産業廃棄物を収集し、中間処分並びに再資源化する事業ということで、リサイクル業となることから地球に優しい優良企業であるとは思いますが、残念ながら地味な業態となるため、少なくともIPO投資向きではなく、人気化するのは厳しいかと思います。

さらにこの規模感で付け加えると、本来東証二部を狙っていたのに、何かしらの基準が満たず、それでも来年(2022年)4月の市場再編前の今の緩い上場基準のうちに滑り込みで上場しておきたいという意図から、仕方なくJASDAQスタンダード市場への上場という選択になったのかと勘ぐってしまいます。

それでもこの三和油化工業(4125)のIPO目論見書はめちゃくちゃ見やすかったですし、まとまっていてわかりやすかったです。いつだったか記事にした某企業に見て見習って頂きたいぐらいですね。

三和油化工業(4125)IPO目論見書

三和油化工業(4125)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はなく、既存の上位大株主には解除価格無しで90日間(持株会のみ180日間)のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

そしてこれからはここ数日の定型文となりますが、問題はやはり連日の重複上場で、特に12月の4週目は激動の週となります。20日(月)は3社同日上場、21日(火)は4社同日上場、22日(水)は6社同日上場、23日(木)は5社同日上場で、この三和油化工業(4125)の上場日は23日(木)5社同日上場と3社-4社-6社と計13社が上場したあとの5社同日上場とやり過ぎ感満載のスケジュールです。

社会貢献度の高い企業とはいえ、資金分散や買い疲れはもちろんのこと、地味案件ということから埋没リスクもあります。公開規模に荷もたれ感もあることから、ひとまずの初値評価はまたもやD級評価でしょうかね。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的な三和油化工業(4125)のIPO参加スタンスは中立で、IPO地合いはもちろんのこと、大手初値予想会社の見解も見てから判断をしたいと思います。正直今のところ12月のIPOラッユは数ばかりで、魅力的な案件がほぼ皆無ですね。もちろん中長期となるとまた別目線ですが、少なくともIPOという目線で見ると積極的に申し込みたくなるような企業は残念ながらありません。

発行体(上場予定企業)もそこそこの温度感はわかるでしょうから、もしかするとこの三和油化工業(4125)のことを言っているわけではありませんが、12月IPOの中から数社は上場中止や延期といった最終手段に出て来る可能性もありそうです。

三和油化工業(4125)のIPO(新規上場)業績等

三和油化工業(4125)のIPO経営指標
三和油化工業(4125)IPO経営指標

三和油化工業(4125)のIPO売上高及び経常利益
三和油化工業(4125)IPO売上高及び経常利益

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