ウイングアーク1st(4432)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。某メディアの予想通り本日(2月18日)のIPO発表となりました。後述致しますがこのウイングアーク1st(4432)は今回3回目のIPOチャレンジとなります。だからと言って、もちろん社名がウイングアーク1stからウイングアーク3rdになることはありません。

さらにこのウイングアーク1st(4432)が登場すると地合いが悪くなる傾向があるというウワサもありますが、そんなことは決して・・・あるかもしれません。

そして本日(2月18日)は下記の通りIPO新規上場承認発表が2社ありました。もう1社のシキノハイテック(6614)についてはまた後ほどあらためて別記事にてご紹介させて頂きます。

IPO新規上場承認発表2社2021.2.18

ウイングアーク1st(4432)の上場日は3月16日(火)で、ヒューマンクリエイションホールディングス(7361)2社同日上場、上場市場はIPO市場ではもはや不人気市場の仲間入りとなったと言っても過言ではない東証一部市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券三菱UFJモルガン・スタンレー証券モルガン・スタンレーMUFG証券3社共同主幹事となっております。

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ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)情報

設立:2016年3月7日(実質上:2004年3月24日)
業種:情報・通信業
事業の内容:企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供

ウイングアーク1st(4432)IPO上場承認2

上場市場東証一部
コード4432
名称ウイングアーク1st
公募株数0株
売出し株数10,634,700株
オーバーアロットメント1,595,100株
IPO主幹事証券野村證券前受け金不要
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
モルガン・スタンレーMUFG証券
IPO引受幹事証券みずほ証券
SMBC日興証券
大和証券
SBI証券
楽天証券100%完全抽選
auカブコム証券委託幹事
大和コネクト証券委託幹事
IPO発表日2月18日(木)
上場日3月16日(火)
仮条件決定日3月1日(月)
ブック・ビルディング期間3月1日(月)~3月5日(金)
売出価格決定日3月8日(月)
IPO申し込み期間3月9日(火)~3月12日(金)
時価総額464.8億円
吸収金額182.2億円
想定価格1,490円(149,000円必要)

売り出し株式10,634,700株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日2021年3月8日(月)に決定されます。その際の海外販売数は募集株の半数未満となります。

そして上記をご覧の通りこのウイングアーク1st(4432)のIPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券なので、グループ会社となるauカブコム証券のIPO幹事入りも期待できそうです。

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さらに上記をご覧の通りこのウイングアーク1st(4432)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券が入っているため、グループ会社となるCONNECTコネクト)のIPO幹事入りもほぼ確定でしょうね。

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ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)事業内容等

ウイングアーク1st(4432)はグループ会社でウイングアーク1st株式会社と連結子会社8社の計9社で構成されており、様々なデータ(ビッグデータ)を「新しい資源」として捉え、この資源を活用して、企業や社会に様々な価値をもたらすソフトウェア及びサービスの提供を行っております。

ウイングアーク1stグループは「データエンパワーメント事業」を単一の報告セグメントとしておりますが、提供しているソフトウェア及びサービスの性質により、企業の基幹業務を支える「帳票・文書管理ソリューション」と、様々なデータを活用し、今までにない新たな価値を生み出す「データエンパワーメントソリューション」の2つに売上収益を区分しております。

ウイングアーク1st(4432)IPOデータエンパワーメント事業2

帳票・文書管理ソリューション

帳票に関する業務基盤として国内で最も多く利用されているソフトウェア及びそれらをベースとしたソリューションを提供しています。
ウイングアーク1st(4432)IPO帳票・文書管理ソリューション

データエンパワーメントソリューション

様々な種類のデータを組み合わせ、分析することにより、気づきや今までにない価値を生み出すビジネスの基盤となる(一般的にビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)と呼ばれる)ソフトウェア及びそれらをベースとしたソリューションを提供しています。
ウイングアーク1st(4432)IPOデータエンパワーメントソリューション


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

ウイングアーク1st(4432)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ウイングアーク1st(4432)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,490円としてオーバーアロットメント含め182.2億円と規模的に東証一部市場への上場としては通常サイズの範囲となり、特に荷もたれ感的なものは感じられません。

冒頭でも申し上げております通り、このウイングアーク1st(4432)は3回目のIPOチャレンジということで、過去に2回上場を中止しています。3回目は市場初となるそうですが、いくら初モノ好きのIPO市場でも、さすがにこの初モノは歓迎されないでしょうね。もちろんこのIPO新規上場承認記事も3回目となります。

そして再々登場ということなので、前回(2020年3月)及び前々回(2019年3月)との変更点をザックリですが、以下に記載しておきます。

え?興味ない?
ですよね。
管理人もまったくもって興味ありませんが、まあそうおっしゃらずにどうぞご覧下さい^^;

前々回(2019年3月)前回(2020年3月)今回(2021年3月)
上場市場東証(未定)東証(未定)東証一部
売出株数20,955,000株15,517,100株10,634,700株
OA1,941,200株1,317,400株1,595,100株
吸収金額451.0億円281.1億円182.2億円
想定価格1,970円1,670円1,490円

上場規模は年々段階を経て縮小されています。その他前回と比べてIPO幹事団(シンジケート)の変更はありません。ただ不思議なのは通常仮条件決定日ブック・ビルディング(IPO申し込み)開始日はおおむね別日(だいたい翌営業日開始)ですが、前回同様に仮条件決定日ブック・ビルディング(IPO申し込み)開始日同日となっている理由がよくわかりません。何かしら急ぐ理由でもあるのでしょうかね。いろいろと勘ぐってしまいます^^;

さらにこのウイングアーク1st(4432)は再上場案件となります。
2010年12月:1stホールディングスとして大証JASDAQスタンダード市場へ上場
2012年2月:東証二部市場へ市場変更
2013年9月:株式公開買付け(マネジメント・バイアウト)により上場廃止

募集株式の内訳も公募株無しの売り出し株のみで、売り出し放出元は全株投資ファンド(CJP WA Holdings,L.P)となるため、完全に出口(イグジット)案件となります。上場したり、上場廃止したり、上場申請出したり、上場中止したり、また上場申請出したり、また上場中止したりと実に忙しい会社です。

投資家から敬遠されやすい再上場案件に加え、中止からの再々上場申請案件出口(イグジット)案件。個人的にはまったく魅力を感じず、再々上場観測が出た時点から個人的なIPO参加スタンスはスルーSBI証券のIPOチャレンジポイント狙い以外はIPO主幹事で前受け金不要の野村證券も含めて完全スルーとしています。もちろん個人的な初値評価は公募割れ濃厚のE級評価です。

前回(2020年3月)及び前々回(2019年3月)のIPO新規上場承認発表時の上場市場は東証の所属未定でしたが、今回は初めから東証一部で決まっています。ちなみに昨年(2020年)東証一部に直接上場した企業は6社ありますが、IPO好地合いであった時期も含めて見事に全社公募割れスタートとなっています。これだけでも十分スルーの理由になるのではないでしょうか。

<追記>
ハッキリ言ってこの案件はさすがにどうでもいいですが、恒例なので一応お知らせさせて頂きます。auカブコム証券がこのウイングアーク1st(4432)のIPO裏幹事委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。

ウイングアーク1st(4432)のIPO取り扱い決定auカブコム証券
ウイングアーク1st(4432)IPOauカブコム証券

<追記>
これまたどうでも良いですが、やはりCONNECTコネクト)がこのウイングアーク1st(4432)のIPO裏幹事委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。

ウイングアーク1st(4432)のIPO取り扱い決定大和コネクト証券
ウイングアーク1st(4432)IPO大和コネクト証券

ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)業績等

ウイングアーク1st(4432)のIPO経営指標
ウイングアーク1st(4432)IPO経営指標

ウイングアーク1st(4432)のIPO売上収益
ウイングアーク1st(4432)IPO売上収益

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