フラー(5583)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月19日)IPO新規上場承認発表された2社のうちのもう1社です。

IPO新規上場承認発表2社2023.6.19

当記事はフラー(5583)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のナレルグループ(9163)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いております。

フラー(5583)の上場日は2023年7月25日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。銘柄的には今回もIPOチャレンジポイントの話題で盛り上がりそうです。

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フラー(5583)のIPO(新規上場)情報

設立:2011年11月15日
業種:情報・通信業
事業の内容:スマートフォンアプリを中心としたデジタル領域全般における事業開発コンサルティング・UI/UXデザイン・システム開発、アプリ利用データ分析等

フラー(5583)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5583
名称フラー
公募株数80,000株
売出し株数215,200株
オーバーアロットメント44,200株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券野村證券
岩井コスモ証券
SMBC日興証券
岡三にいがた証券
第四北越証券
松井証券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
楽天証券100%完全抽選
SBIネオトレード証券委託幹事決定
IPO発表日6月19日(月)
上場日7月25日(火)
仮条件決定日7月5日(水)
ブック・ビルディング期間7月7日(金)~7月13日(木)
公開価格決定日7月14日(金)
IPO申し込み期間7月18日(火)~7月21日(金)
上場時発行済株式総数1,679,070株
時価総額16.6億円
吸収金額3.3億円
想定価格990円(99,000円必要)

そしてこのフラー(5583)のIPO主幹事はSBI証券となっていることから、グループ会社となるSBIネオトレード証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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フラー(5583)のIPO(新規上場)事業内容等

フラー(5583)はプロフェッショナル領域でアプリやウェブなどデジタルにかかわる支援を行うことを「デジタルパートナー事業」と呼び、顧客に提供するソリューションを、スマートフォンアプリ開発等の業務を受託する事業「クライアントワーク」と、スマートフォンアプリ市場における最新の利用状況を集計・分析するサービス「アプリ分析サービス」に区分してデジタルパートナー事業を展開しています。

フラー(5583)IPOデジタルパートナー事業

クライアントワーク

クライアントワークにおける主な受託業務はスマートフォンビジネス全般における知見を活かした事業開発コンサルティングソリューション、iOS・Androidスマートフォンアプリ、WEBアプリケーション、クラウドサーバ上のインフラ構築など、グローバル標準の技術を適用したシステム開発ソリューション、ユーザー体験を重視したUI/UXデザインソリューションなどを提供しています。

アプリ分析サービス

アプリ分析サービスの内容としては当社がユーザーの同意を得て入手したアプリ利用データを統計処理し、市場の各アプリのMAUや利用時間、同時に利用されているアプリといった利用動向の推定データを、ウェブブラウザからグラフィカルに参照できる形式にて提供するクラウドサービス「App Apeダッシュボード」、App Apeダッシュボードと同様のデータを用い、顧客の要件に応じ個別にカスタマイズされた分析レポートを提供するサービス「App Apeオーダーメイド分析」などを提供しています。
フラー(5583)IPOアプリ分析サービス


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額67,864千円については、全額を事業拡大のための人材確保に係る採用費(2024年6月期:34,000千円、2025年6月期:33,864千円)に充当する予定です。
上記調達資金は、具体的な充当時期までは、当社銀行預金口座にて適切に管理を行う予定です。
(フラーのIPO目論見書より一部抜粋)

フラー(5583)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

フラー(5583)の市場からの吸収金額はIPO想定価格990円としてオーバーアロットメント含め3.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては超小型サイズとなり、荷もたれ感はまったくありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて2,952枚とかなり少なめです。

上述の通りフラー(5583)の事業内容はスマートフォンアプリを中心としたデジタル領域全般における事業開発コンサルティング・UI/UXデザイン・システム開発、アプリ利用データ分析等ということで、スマートフォンアプリの実利用データを提供する国内最大級のアプリ分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」の開発及び提供を行っています。

顧客との直接取引が中心となっており、一気通貫の強みを最大限に発揮し、顧客と一体となって最高の価値創造を行うためプロジェクトの中心に位置し、事業企画、スケジューリング、開発要件の整理などプロジェクトの根幹部分を担っています。売上高における上場企業の割合は72.5%で、直接取引の割合は93.0%となっています。

フラー(5583)IPO大手顧客の一部

フラー(5583)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が11社589,950株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで42,000株放出するものの、まだ547,950株残ります。90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍(146,630株のみ3.0倍)となれば解除され売却可能となります。

事業内容はスマホアプリやWebサイトなどデジタルサービスの開発とIPO市場では人気化しやすいIT関連で業績は堅調、公開規模はIPO想定価格(990円)ベースで3.3億円と超軽量サイズ、1.5倍解除のVC保有株が40万株ほどあるものの、買いは入りやすく需給はタイトとなりそうです。初値評価はA級評価で問題無いでしょうか。

よって現時点での管理人の個人的なこのフラー(5583)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。IPO主幹事はSBI証券となっているため、また後日このフラー(5583)のIPO初値予想記事でIPOチャレンジポイントの考察をしてみたいと思います。

フラー(5583)のIPO(新規上場)業績等

フラー(5583)のIPO経営指標
フラー(5583)IPO経営指標

フラー(5583)のIPO売上高及び経常損益
フラー(5583)IPO売上高及び経常損益

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