プライム・ストラテジー(5250)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(1月19日)はようやく待ちに待った今年(2023年)初の新規上場承認発表が1社ありました。
プライム・ストラテジー(5250)の上場日は2023年2月22日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくの東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。内容的にはIPOチャレンジポイントの話題が出そうです。
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プライム・ストラテジー(5250)のIPO(新規上場)情報
設立:2002年12月2日
業種:情報・通信業
事業の内容:超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を中心とした製品群「KUSANAGI Stack」の開発・提供、「KUSANAGI Stack」を用いたWebサーバの構築・保守運用サービス、高速化技術や出願済み知的財産のライセンス提供
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 5250 |
名称 | プライム・ストラテジー |
公募株数 | 464,000株 |
売出し株数 | 503,300株 |
オーバーアロットメント | 145,000株 |
IPO主幹事証券 | SBI証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) 大和証券 みずほ証券(前受け金不要) 岩井コスモ証券 松井証券(前受け金不要) あかつき証券 SBIネオトレード証券(委託幹事決定) 大和コネクト証券(委託幹事決定) DMM株(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 1月19日(木) |
上場日 | 2月22日(水) |
仮条件決定日 | 2月2日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 2月6日(月)~2月10日(金) |
公開価格決定日 | 2月13日(月) |
IPO申し込み期間 | 2月14日(火)~2月17日(金) |
上場時発行済株式総数 | 3,314,000株 |
時価総額 | 40.4億円 |
吸収金額 | 13.5億円 |
想定価格 | 1,220円(122,000円必要) |
そしてこのプライム・ストラテジー(5250)のIPO主幹事はSBI証券となっていることからグループ会社となるSBIネオトレード証券、平幹事の中には大和証券が入っていることからグループ会社となる大和コネクト証券がそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性が高いです。
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プライム・ストラテジー(5250)のIPO(新規上場)事業内容等
プライム・ストラテジー(5250)の事業内容は「KUSANAGI Stack」とその開発元としての技術力と知見により、顧客のWordPress等のCMSやWebシステムに関わる課題を解決するものであり、サービスは「KUSANAGI Stack事業」の単一セグメントで、「KUSANAGIマネージドサービス」「クラウドインテグレーションサービス」「ライセンス販売」の3つのサービスがあります。
主としてパブリッククラウド上の「KUSANAGI」を中心に展開されたクラウドコンピューティングリソースおよび「KUSANAGI」上で動作するWordPressを中心とするCMSアプリケーションで構成された法人顧客のWebサイト保守・運用をサブスクリプション型の月額課金にて行う、当社グループの主力サービスであります。
<サービス導入時のシステムインテグレーション>
新規にクラウド事業者の環境上で顧客のWebサイトを「KUSANAGI」を利用して構築する際や、顧客の既存のWebサイトをクラウド事業者の環境上で「KUSANAGI」を利用して構築された環境へ移行する際などのクラウド基盤の構築、「KUSANAGI」の初期設定や追加開発、WordPressを中心とするWebアプリケーションの新規または追加開発等を提供しております。
<サービス運用時のシステムインテグレーション>
顧客のWebサイトを「KUSANAGI」を利用して当社が運用している際のクラウド基盤の追加構築、「KUSANAGI」の追加開発、WordPressを中心とするアプリケーションの追加開発等を提供しております。
「KUSANAGI」は無償版の他、上位版として「KUSANAGIBusinessEdition」、「KUSANAGIPremiumEdition」も提供しており、これら有償版のライセンスはパブリッククラウドサービスを提供する各クラウド事業者のマーケットプレイスを通じて顧客へ販売しております。
【手取金の使途】
手取概算額495,793千円に第三者割当増資の手取概算額上限162,748千円を合わせた、手取概算額合計上限658,541千円については、①「KUSANAGI」および「KUSANAGIStack」の開発費用として2023年11月期に27,800千円、2024年11月期に27,800千円を、2025年11月期に27,800千円、②全社AIカンパニー宣言にかなう優秀な人材の採用・育成に係る費用及び人件費として2023年11月期に62,800千円、2024年11月期に104,000千円、2025年11月期に144,000千円、③その他、広告宣伝費として2023年11月期に18,000千円、2024年11月期に18,000千円、2025年11月期に18,000千円、借入金の返済等として2023年11月期に70,000千円、2024年11月期に70,000千円、2025年11月期に70,000千円を充当する予定であります。
なお、差額は運転資金として充当する予定です。また、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(プライム・ストラテジーのIPO目論見書より一部抜粋)
プライム・ストラテジー(5250)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
プライム・ストラテジー(5250)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,220円としてオーバーアロットメント含め13.5億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては10億超えではあるもののまだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて9,673枚と、抽選割合の多いネット証券主幹事として見ると比較的多くあるように感じます。
上述の通りプライム・ストラテジー(5250)の事業内容は超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を中心とした製品群「KUSANAGI Stack」の開発・提供、「KUSANAGI Stack」を用いたWebサーバの構築・保守運用サービス、高速化技術や出願済み知的財産のライセンス提供ということで、顧客のWordPress等のCMSやWebシステムに関わる課題を解決しています。
プライム・ストラテジー(5250)の「KUSANAGI」は製品を無償提供することでプロダクトの認知を向上させ、そこから有償の運用保守サービスや有償版のライセンス販売等の有償サービスへ繋げる戦略(フリーミアムモデル)をとっており、その結果、高速化やその他「KUSANAGI」が提供する利便性が認められ、国内外の主要な28クラウド事業者と直接提携し、2022年12月現在34カ国251リージョンで利用可能となり、2022年9月末現在の累計稼働台数は6.5万台を超えています。
ちなみにCMSとは「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、Webサイトの管理システムを指し、文章や画像のレイアウトが管理され、ページの更新・追加がWebサイトに詳しくない人でも管理しやすいようにしたものを言います。
中でもWordPress(ワードプレス)は代表的なCMSの1つであり、世界中の多くのWebサイトがWordPressを利用して構築されており、当ブログ(IPOゲッターの投資日記)もWordPressで構成しています。ネット音痴の管理人でも運用できることから、上記の通りWebサイトに詳しくない人でも管理可能という点がよく伝わるかと思います。
プライム・ストラテジー(5250)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位大株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
事業内容はIPO市場では人気化しやすい情報・通信業セクターの受託開発ソフトウェア業、公開規模に荷もたれ感も無く、公開株以外の売り圧力も無いことから、初値は高騰する可能性が高そうです。ただ地味感のある東証スタンダード市場上場で業績規模も小さく横ばいという点を差し引くと初値評価はA級評価にはいま一歩届かず、惜しいところでB級評価といったところが妥当でしょうか。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのプライム・ストラテジー(5250)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定です。IPO主幹事はSBI証券となっているため、またあらためてプライム・ストラテジー(5250)のIPO初値予想記事でIPOチャレンジポイントの考察をしてみたいと思います。
プライム・ストラテジー(5250)のIPO(新規上場)業績等
プライム・ストラテジー(5250)のIPO経営指標
プライム・ストラテジー(5250)のIPO売上高及び経常損益
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