グロービング(277A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(3,880円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
グロービング(277A)の上場日とIPO申込期間
グロービング(277A)の上場日は変更可能タイプの2024年11月29日(金)~12月5日(木)で、通常通り最短日程(11月29日)で決まればTerra Drone(278A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券と大和証券の3社共同主幹事となっております。
このグロービング(277A)のIPO申し込み期間は11月14日(木)~最長11月26日(火)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。
それとこのグロービング(277A)のIPO申し込み期限は最長11月26日(火)までとなっていますが、IPO新ルール適用(上場日可変タイプ)銘柄となるため、IPO申し込み期限が最短で11月20日(水)までに前倒しで短縮される可能性がある点も注意が必要です。
グロービング(277A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
グロービング(277A)のIPO想定価格は3,880円となっているため、現時点では公募価格の1.0倍~1.3倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや弱めC級評価に設定させて頂いております。
なお、このグロービング(277A)のIPO仮条件は来週11月13日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
グロービング(277A)の事業内容
グロービング(277A)の事業内容はコンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業及び各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業ということで、Joint InitiativeとAI(人工知能)で従来型のコンサルティングを再定義し、高いオペレーション効率と、労働集約性を脱却したビジネスモデルを展開しています。
このグロービング(277A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
グロービング(277A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(10月24日)IPO新規上場承認発表された2社のうちのもう1社のIPO発表が遅 …
グロービング(277A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
グロービング(277A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,880円としてオーバーアロットメント含め42.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて1,085,600株と多くはなく、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売(未定)もあり国内分の募集株数はさらに減少するため、IPO株の当選確度はそれほど高くはないと思われます。
そして今回もこのグロービング(277A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業がAI(人工知能)やSaaS(クラウド)を活用したコンサルサービスの展開と、IPO市場では比較的人気化しやすい内容となり、業績規模も大きく、今期は大幅な増収増益予想も見込まれており成長へのイメージは抱きやすそうです。
株主の中にベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はなく、既存株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっており、上場時のIPO株取得者以外からの余計な売り圧力もないため需給面での不安はありません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては今回のIPO募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売があるものの、公開規模はIPO想定価格(3,880円)ベースで42.1億円とやや荷もたれ感のある水準となることから、悩ましいサイズ感となります。
上場日は変更可能タイプの2024年11月29日(金)~12月5日(木)で、通常通り最短日程(11月29日)で決まればTerra Drone(278A)と2社同日上場となり、両社ともに中規模サイズとなるため、資金分散の影響を受ける可能性がありそうです。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
グロービング | 42.1億円 | 東証グロース | 三菱UFJ他 |
Terra Drone | 37.7億円 | 東証グロース | SMBC日興証券 |
上記のことからやや不安要素はあるものの、この内容であれば初値高騰はないにしても堅調スタートは見込めるのではないかと考えているため、管理人の個人的なこのグロービング(277A)のIPO参加スタンスは当初の予定通り参加の方向で考えています。
グロービング(277A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのグロービング(277A)のIPO株(公募株及び売り出し株)9,440枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 3,587枚 | 38.0% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 3,587枚 | 38.0% |
大和証券(主幹事) | 1,794枚 | 19.0% |
野村證券 | 170枚 | 1.8% |
SBI証券 | 103枚 | 1.1% |
楽天証券(100%完全抽選) | 66枚 | 0.7% |
松井証券(前受け金不要) | 38枚 | 0.4% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 38枚 | 0.4% |
岩井コスモ証券 | 28枚 | 0.3% |
岡三証券 | 15枚 | 0.16% |
極東証券 | 7枚 | 0.07% |
あかつき証券 | 7枚 | 0.07% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が1,416枚あります。
積極的にこのグロービング(277A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる三菱UFJモルガン・スタンレー証券と大和証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券4社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券)も勢揃いで入っていますが、二桁レベルの持ち分しかないため、狙うには厳しい数字となりそうです。
グロービング(277A)のIPO仮条件決定
グロービング(277A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:3,880円
IPO仮条件:4,330円~4,530円
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は47.0億円~49.1億円となりました。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記が無いため仮条件の上限突破はありません。
グロービング(277A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
グロービング(277A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
4,800円~5,200円
IPO仮条件が窓開けで上ブレとなる強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価で変更無し、IPO参加スタンスについても参加で変更はありません。
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