ケイファーマ(4896)IPO新規上場初値が無事に付きましたので、簡単ではありますが、ご紹介させて頂きたいと思います。結果から申し上げますと、期待に反して公募割れスタートとなっています。

個人的には保有株もあり、最後の最後まで公募割れは回避するのではないかと勝手な妄想(当選バイアス?)を抱いていましたが、残念ながら妄想は妄想のままで終わり、市場コンセンサス通り公募割れという結果となってしまいました。

これまで4社連続で公募割れスタートとなっていたSBI証券主幹事案件でしたが、このケイファーマ(4896)も公募割れストッパーとはならず、SBI証券5社連続公募割れをさせた証券会社というレッテルが貼られてしまいました。

これがIPO主幹事の連敗記録になるのかどうかはわかりませんが、同一証券主幹事の5社連続公募割れはかなりのレアケースになるのではないかと思われます。

さすがに次のSBI証券主幹事案件はA級銘柄で10月24日(火)のジャパンM&Aソリューション(9236)となるため、6社連続公募割れは無いと思いますが、せっかくIPO当選を頂いたものの、今のIPO地合いでは初値高騰も厳しそうな感じですね。

ケイファーマ(4896)のIPO初値結果

公募価格950円
初値価格875円(9時15分)
初値売却益-7,500円
初値売買代金2.1億円
初値出来高248,700株
10月17日終値947円

市場開場直前(8時59分)のこのケイファーマ(4896)のフル板の合致点は幹事の引き受け価格となる874円(初値売買代金:2.0億円)となっていたので、およそ1円上回った875円(初値売買代金:2.1億円)で自力での初値形成となりました。公募割れスタートとなったため、残念ながら初値売りで-7,500円の損失となります。

全体相場は良く、初値売却率も20%(18%程度?)を切っていたものの、相変わらずIPO銘柄に資金が回って来ず、初値売買代金はわずか2.1億円と閑散相場となりました。

ただ不思議なのは初値は875円でしたが、寄り付きと同時に874円に入っていたおよそ25万株の買いが入れ替わるように一瞬で消えてしまい、まるでシンジケートカバー取引が875円(本来874円)で行われたように見えました。フル板も見ていましたが、あまりに一瞬の出来事でハッキリとしたことはわかりません。

初値形成直後の874円には大きな買いは無く、歩み値を見ても大きな出来高も無かったので、シンジケートカバーは初値形成時に消化されたような雰囲気を感じます。このあたりの明確なルールはわかりませんが、1円は誤差レベルでアリなのでしょうかね。

IPO株を取得された方は初値形成後は公募価格(950円)を超える場面もありましたので、初値売却をされていない方は損失回避可能となっています。管理人は初値売りがマイルールなので普通に7,500円×200株の15,000円の損失確定となりました><

ケイファーマ(4896)IPO初値売却2023.10.17

終値は初値価格(875円)を72円上回る947円で取引終了となっており、本日1日の出来高は3,495,100株で、OA含めた公開株数(1,932,000株)の1.8回転程度とIPO銘柄の割には多くない印象ですが、東証グロース市場の出来高ランキングは7位と比較的上位に位置しています。

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