ナレルグループ（9163）IPO（新規上場）初値予想！ファンドの大型出口（イグジット）案件で初値苦戦！？

ナレルグループ（9163）の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース（2,560円）ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団（シンジケート）の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

ナレルグループ（9163）の上場日とIPO申込期間

ナレルグループ（9163）の上場日は2023年7月21日（金）で、ホロスホールディングス（5839）と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券とみずほ証券の2社共同主幹事となっております。

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このナレルグループ（9163）のIPO申し込み期間は7月5日（水）～7月11日（火）となっており、微妙にプチIPO申し込みラッシュとなっているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。

ナレルグループ（9163）のIPO（新規上場）初値予想 第1弾

ナレルグループ（9163）のIPO想定価格は2,560円となっているため、現時点では公募価格の1.0倍～1.2倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。

なお、このナレルグループ（9163）のIPO仮条件は明後日7月4日（火）に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

ナレルグループ（9163）の事業内容

ナレルグループ（9163）の事業内容は建設技術者派遣、ITエンジニア派遣・システムエンジニアリングサービス等ということで、建設ソリューションを行う株式会社ワールドコーポレーション、株式会社コントラフト、一般社団法人全国建設請負業協会とITソリューションを行う株式会社ATJCの4社の純粋持株会社として、グループの経営管理、経営指導等を行っています。

このナレルグループ（9163）の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

ナレルグループ（9163）のブルベア要素とIPO参加スタンス

ナレルグループ（9163）の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,560円としてオーバーアロットメント含め102.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて40,040枚と多めにあり、海外投資家への販売があるものの、IPOの当選確度としては比較的高めとなりそうな気がします。

そして今回もこのナレルグループ（9163）のブル要素（ポジティブ材料）とベア要素（ネガティブ材料）をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素（ポジティブ材料）としては業績が堅調に推移しているということぐらいでしょうか。もちろん業績は投資にとって重要なファクターとなりますが、IPO（新規上場）という視点で見るとやはり一番は需給となるため、業績はまた別腹と考えています。

一方、ベア要素（ネガティブ材料）としては事業内容は建設技術者派遣と特に新規性は無く、公開規模がIPO想定価格（2,560円）ベースで102.5億円と東証グロース上場案件としては荷もたれ感があり需給面での不安があります。

募集株の内訳は公募株150,000株に対して売り出し株は3,331,800株と、売り出し比率はおよそ22.2倍、かつ売り出し株の放出人のほとんどがベンチャーキャピタル（投資ファンド）となることから、投資ファンドの出口（イグジット）案件となります。

上場日は7月21日（金）でまだ7月後半のIPOラッシュ前半戦となりますが、ホロスホールディングス（5839）と2社同日上場による資金分散の影響が出る可能性も一定は加味しておく必要がありそうです。

上記のことから、ホロスホールディングス（5839）同様に地合い次第では公募割れの可能性もあり、素直にスルーが正解かと考えています。地合いはころころ変わるので、その時になってみないとわからないものの、現時点での管理人の個人的なこのナレルグループ（9163）のIPO参加スタンスはIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込み以外は基本スルーで行く予定です。

ナレルグループ（9163）のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのナレルグループ（9163）のIPO株（公募株及び売り出し株）40,040枚のIPO引き受け幹事団（シンジケ－ト）への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。

上記とは別でOA（オーバーアロットメント）分が5,222枚あります。

積極的にこのナレルグループ（9163）のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる大和証券とみずほ証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券4社（SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券）が勢ぞろいしており、海外分販売分の割合が未定ではあるものの、少なくても三桁はありそうなので、まだ狙える範囲ではないかと思われます。

ナレルグループ（9163）のIPO仮条件決定

ナレルグループ（9163）のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格：2,560円
IPO仮条件：2,560円～2,690円

IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は102.5億円～107.7億円となりました。

ナレルグループ（9163）のIPO（新規上場）初値予想 第2弾

ナレルグループ（9163）の第二弾初値予想が発表されたようです。

2,800円～3,200円

IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無しですが、IPO参加スタンスについてはさすがに仮条件が強気設定となったため、スルーからやや強気姿勢の参加に変更とさせて頂きます。