Heartseed(219A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月26日)もIPO新規上場承認発表が1社ありました。「Heartseed」と書いて「ハートシード」と読みます。これで7月IPOは6社目となりました。

IPO新規上場承認発表1社2024.6.26

Heartseed(219A)の上場日は2024年7月30日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はまたしてもIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。6月以降のSMBC日興証券の勢いがスゴいですね。

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Heartseed(219A)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年11月30日
業種:医薬品
事業の内容:重症心不全患者を対象としたiPS細胞由来心筋球移植治療をはじめとする再生医療等製品の研究・開発

Heartseed(219A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード219A
名称Heartseed(ハートシード)
公募株数1,801,700株
売出し株数0株
オーバーアロットメント270,200株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
IPO引受幹事証券SBI証券
野村證券
楽天証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
極東証券
IPO発表日6月26日(水)
上場日7月30日(火)
仮条件決定日7月11日(木)
ブック・ビルディング期間7月12日(金)~7月19日(金)
公開価格決定日7月22日(月)
IPO申し込み期間7月23日(火)~7月26日(金)
上場時発行済株式総数21,996,900株
時価総額244.1億円
吸収金額22.9億円
想定価格1,110円(111,000円必要)

今回の募集は簡易型のグローバルオファリングとなるため、公募株式1,801,700株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日7月22日(月)に決定されます。

このIPO幹事団(シンジケート)構成ではIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうです。

Heartseed(219A)のIPO(新規上場)事業内容等

Heartseed(219A)は医薬品事業の単一セグメントで、iPS細胞由来の心筋細胞の微小組織(心筋球)を心臓に移植する治療法である「心筋再生医療」を確立し、重症心不全患者さんに貢献することを目的として事業活動を行っています。

Heartseed(219A)IPO事業内容

開発中の治療法は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」における再生医療等製品に該当し、日本政府は再生医療等製品の開発・承認期間の大幅な短縮を可能にした法律を世界に先駆けて制定するなど、実用化に向け国を挙げて全面的に後押しをしています。

Heartseed(219A)はiPS細胞から作製した心筋細胞を重症心不全患者の心臓の中に移植する世界初の心筋再生医療を実現すべく、本制度を活用した条件及び期限付承認を取得することを目指して開発を進めています。

Heartseed(219A)IPO心筋補填療法

心不全とは

心臓の収縮能力や拡張能力が低下するなどの原因により、心拍出量が低下し、それを補うべく、心臓自身が拡大化(悪化)した結果、臓器うっ血や呼吸困難、運動能力の低下をきたす症候群で様々な心臓疾患の病状の進行により起こる終末像とも言われているのが心不全です。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額1,799百万円に、海外販売の手取概算額(未定)及び本第三者割当増資の手取概算額上限275百万円を合わせた、手取概算額合計上限2,075百万円については、研究開発費として1,600百万円(2024年10月期200百万円、2025年10月期700百万円、2026年10月期700百万円)、経営管理費として475百万円(2024年10月期75百万円、2025年10月期200百万円、2026年10月期200百万円)に充当する予定であります。
また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(HeartseedのIPO目論見書より一部抜粋)

Heartseed(219A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Heartseed(219A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,110円としてオーバーアロットメント含め22.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA分)合わせて2,071,900株と比較的多めにありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売(未定)もあるため、国内分の募集株は減少します。

上述の通りHeartseed(219A)の事業内容は重症心不全患者を対象としたiPS細胞由来心筋球移植治療をはじめとする再生医療等製品の研究・開発ということで、重症心不全の中でも特に収縮不全の重症心不全を対象に、他家iPS細胞由来心筋球による治療法の開発を進めています。

Heartseed(219A)IPO臨床開発パイプライン

Heartseed(219A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が18社9,589,600株(発行済株式総数の47.5%)あり、ほぼすべてにロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となる点は注意が必要です。

公募株の一部は研究開発等の業務提携関係を拡充・発展させるため200百万円に相当する株式数を上限として味の素株式会社、企業価値向上に資するため100百万円に相当する株式数を上限としてNikon-SBI Innovation Fund IIに売付け(親引け)する予定となっています。

Heartseed(219A)はリードパイプラインとして収縮不全による心不全を対象とした他家iPS細胞由来再生心筋「HS-001」を開発している慶應義塾大学発のバイオベンチャーとなり、業績は赤字続きで見た目は悪いですが、今年(2024年)のバイオベンチャーのIPOはまだ2例しかないものの、IPO視点ではいずれも良い意味で裏切りを見せており初値好スタートとなりました。

2月8日(木)上場のVeritas In Silico(130A)は黒字のバイオベンチャーで、公募価格1,000円に対して付いた初値は2,001円と好スタート。6月14日(金)上場のChordia Therapeutics(190A)は赤字のバイオベンチャーでありながらも公募価格153円に対して付いた初値は255円と好スタート。当時の初値の市場コンセンサスはどちらも公募割れ予想となっていました。

今回のHeartseed(219A)のIPO募集株の内訳は売り出し株無しの公募株のみと既存株主の換金色は無く、3.0億円相当のコーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への親引けもあり、簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売(未定)もあるため、海外販売割合次第では公開規模は10億円台程度までは縮小され需給は引き締まります。

いずれにしてもこういったバイオ関連銘柄のIPO参加スタンスは素人では判断が難しいため、ひとまずの初値評価はD級評価とさせて頂き、とりあえず管理人の個人的なこのHeartseed(219A)のIPO参加スタンスも中立で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。

今年(2024年)3社目となるバイオベンチャーPRISM BioLab(206A)が7月2日(火)IPO(新規上場)するため、この初値結果や初値形成後の値動きも重要な指標となりそうですね。

Heartseed(219A)のIPO(新規上場)業績等

Heartseed(219A)のIPO経営指標
Heartseed(219A)IPO経営指標

Heartseed(219A)のIPO売上高及び経常損失
Heartseed(219A)IPO売上高及び経常損失

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