黒田グループ(287A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(640円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

黒田グループ(287A)の上場日とIPO申込期間

黒田グループ(287A)の上場日は2024年12月17日(火)で、リスキル(291A)ファイントゥデイホールディングス(289A)3社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はSMBC日興証券野村證券2社共同主幹事となっております。

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この黒田グループ(287A)のIPO申し込み期間は11月29日(金)~12月4日(水)となっており、IPO申し込みラッシュ突入で、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。

黒田グループ(287A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

黒田グループ(287A)のIPO(新規上場)初値予想

黒田グループ(287A)のIPO想定価格は640円となっているため、現時点では公募価格の1.3倍~2.3倍程度の初値形成になるのではないかと、やや弱めC級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想については弱めD級評価に設定させて頂いております。

なお、この黒田グループ(287A)のIPO仮条件は今週11月28日(木)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

黒田グループ(287A)の事業内容

黒田グループ(287A)の事業内容は液晶ディスプレイ用印刷版、自動化設備、樹脂成形金型、HDD 用部品、電力・電設資材、アルミダイカスト製品の製造・販売およびプリント回路基板の設計・受託開発、エレクトロニクス業界および自動車業界への電子部品、電気材料等の販売ということで、生産に必要な生産財と直材を提供する「製造事業」と、電子部品や電気材料を提供する「商社事業」を展開しています。

黒田グループ(287A)IPO沿革

この黒田グループ(287A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

黒田グループ(287A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

黒田グループ(287A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格640円としてオーバーアロットメント含め89.4億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株無しの売り出し株(OA含む)のみで13,970,400株と多くあり、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで売り出し株の一部は海外投資家へも販売されるため、国内分の募集株数は減少するものの、海外販売比率が予想以上に高くならない限りIPO株の当選確度はそれなりにありそうな気がします。

そして今回もこの黒田グループ(287A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては東証スタンダード上場の電気部品商社と派手さはなく、大手証券5社及び大手ネット証券3社と豪勢な証券会社がIPO引き受け幹事に入っていることによる安心感ぐらいしかポジティブ材料は無いと思っていましたが、信頼できる大手初値予想会社さんは配当利回りが9.3%あることを指摘。

確認のため、黒田グループ(287A)のIPO新規上場承認発表日(11月12日)と同日に発表されていた「2025年3月期の業績予想」を見ると、確かに今期(2025年3月期)予想では1株あたりの年間配当は60円が予定されており、IPO想定価格(640円)ベースで計算すると利回りは9.3%となります。

黒田グループ(287A)IPO2025年3月期の業績予想

安定的な配当を実現するために、親会社所有者帰属持分(除くその他包括利益)をベースとするDOE(株主資本配当率)を採用し、目標水準を7.0%に設定するとしており、これはさすがに無視できないレベルかもしれませんね。完全に見逃していました。さすが信頼できるプロの初値予想会社さんです。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては公募株無しの売出主体のIPOで、投資ファンドの出口(イグジット)案件かつ再上場案件と投資家から毛嫌いされやすい内容となる上、上場日は12月17日(火)で、東証グロース上場のリスキル(291A)と東証プライム上場のファイントゥデイホールディングス(289A)と3社同日上場で過密スケジュールという事実があります。

IPO銘柄公開規模上場市場主幹事証券
黒田グループ89.4億円東証スタンダード日興・野村
リスキル23.7億円東証グロースSBI証券
ファイントゥデイHD883.1億円東証プライム大和・日興・みずほ

東証スタンダード上場の卸売セクターと地味で、公開規模には荷もたれ感があり、上場日は3社同日上場の過密スケジュール、投資家から毛嫌いされやすい再上場出口(イグジット)案件などなどネガティブ材料目白押しですが、利回りは9.3%と超高利回りでIPO幹事団(シンジケート)がしっかりしているといった優位な側面もあります。

利回り効果が上場時点でどの程度のチカラになるか不透明な部分はありますが、少なくとも完全に危険な銘柄という立ち位置からは解放されたかもしれませんね。当初、個人的なこの黒田グループ(287A)のIPO参加スタンスはスルーと考えていましたが、とりあえず参加にしようか悩んでいます。今後のIPO市場の様子などを伺いながら柔軟に対応して行きたいと思います。

黒田グループ(287A)のIPO幹事配分数

この黒田グループ(287A)のIPO株(売出株)121,482枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数はまだ未発表となっているため、発表され次第以下に記載しておきます。

証券会社IPO株配分数配分割合
SMBC日興証券主幹事-枚-%
野村證券(主幹事-枚-%
大和証券-枚-%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券-枚-%
みずほ証券-枚-%
SBI証券-枚-%
楽天証券100%完全抽選-枚-%
マネックス証券100%完全抽選-枚-%
大和コネクト証券委託幹事?枚?%
auカブコム証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が18,222枚あります。

積極的にこの黒田グループ(287A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるSMBC日興証券野村證券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多いネット証券3社SBI証券楽天証券マネックス証券)もしっかり入っています。

黒田グループ(287A)のIPO仮条件決定

黒田グループ(287A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:640円
IPO仮条件:640円~700円

IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は89.4億円~97.8億円となりました。

尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記が無いため仮条件の上限突破はありません。

黒田グループ(287A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

黒田グループ(287A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

900円~1,000円

IPO仮条件は強気な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限は下ブレで下限は上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについてはやはり利回り妙味があることからやや積極的に参加してみようと考えています。

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