サークレイス(5029)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(3月8日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。本来であれば嬉しいところですが、日々環境が悪くなる世界情勢を見ていると手放しでは喜べないというのが正直なところです。1分1秒でも早く戦争が終わってほしいと心から願います。

IPO新規上場承認発表1社2022.3.8

サークレイス(5029)の上場日は2022年4月12日(火)で、今のところは単独上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。

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サークレイス(5029)のIPO(新規上場)情報

設立:2012年11月1日
業種:情報・通信業
事業の内容:クラウドシステムの導入運用支援・自社開発のクラウドシステムの提供

サークレイス(5029)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5029
名称サークレイス
公募株数750,000株
売出し株数0株
オーバーアロットメント112,500株
IPO主幹事証券大和証券
IPO引受幹事証券野村證券前受け金不要
SMBC日興証券
みずほ証券
SBI証券
楽天証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
いちよし証券
大和コネクト証券委託幹事
IPO発表日3月8日(火)
上場日4月12日(火)
仮条件決定日3月24日(木)
ブック・ビルディング期間3月28日(月)~4月1日(金)
公開価格決定日4月4日(月)
IPO申し込み期間4月5日(火)~4月8日(金)
時価総額29.1億円
吸収金額6.1億円
想定価格710円(71,000円必要)

そしてこのサークレイス(5029)のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となるCONNECTコネクト)のIPO委託幹事(裏幹事)入りはほぼ確定で、割り当て数も多めになるかと思います。

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サークレイス(5029)のIPO(新規上場)事業内容等

サークレイス(5029)はデジタルプラットフォーム事業の単一セグメントとして「Salesforce」を中心としたクラウド先端技術を用いた導入支援や自社サービスの展開を行っており、デジタルプラットフォーム事業は大きく分けて「コンサルティングサービス」と「プラットフォームサービス」という2つのサービスを提供しております。

サークレイス(5029)IPO事業系統図

コンサルティングサービス

コンサルティングサービスはデジタルコンサルティングサービスとしてデジタル技術を活用したビジネス設計、クラウドによるシステム開発を行っており、クラウド活用による攻めのIT投資領域に特化したコンサルティング、システム開発サービスを提供しています。
サークレイス(5029)IPOコンサルティングサービス

プラットフォームサービス

プラットフォームサービスはデジタル化ツールの運用実務支援を行う「カスタマーサクセス」、顧客のデジタル人材を育成する「エデュケーション」、デジタルツール(自社製品)をSaaS形式で提供する「DX」の3つのサービスからなり、高付加価値で顧客満足度の高いサービスを提供しております。
サークレイス(5029)IPOプラットフォームサービス

サークレイス(5029)IPO事業内容

【手取金の使途】
手取概算額523百万円及び第三者割当増資の手取概算額上限79百万円については、①人員増強費、②借入金の返済、③オフィス移転費、④IT関連費、⑤教育費、⑥採用費、⑦広告宣伝費に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(サークレイスのIPO目論見書より一部抜粋)

サークレイス(5029)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

サークレイス(5029)の市場からの吸収金額はIPO想定価格710円としてオーバーアロットメント含め6.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり荷もたれ感はありません。今の市場で行くと東証マザーズ上場案件と言ったところでしょうか。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで7,500枚と多くはありません。

上述の通りサークレイス(5029)の事業内容はクラウドシステムの導入運用支援を行う「コンサルティングサービス」と自社開発のクラウドシステムの提供を行う「プラットフォームサービス」という2つのデジタルプラットフォーム事業を展開するクラウドに特化したシステムインテグレーター(SIer)となりIPO市場では人気化しやすい業態となります。

コンサルティングサービスではSalesforce(セールスフォース)及びAnaplan(アナプラン)の導入・運用コンサルティングを手掛ける「Salesforce Consulting」や「Anaplan Consulting」を展開しており、プラットフォームサービスではリカーリングビジネス(サブスク?)を中心にSalesforce(セールスフォース)の運用支援やサポートを手掛ける「Circlace」や「AGAVE」などの自社製品をSaaS形式で販売し、Sales Cloud/Service Cloudの管理者・開発者、利用するユーザーに向けた豊富なトレーニングメニューを提供するサービスなどを一気通貫で展開しております。

サークレイス(5029)IPO一気通貫サービス

サークレイス(5029)の筆頭株主はすでに東証一部市場に上場しているパソナグループ(2168)で発行済株式総数のおよそ40%を保有しています。ベンチャーキャピタル投資ファンドの保有株はありません。

2012年に東証一部上場のパソナグループ(2168)と当時シンガポールに拠点を置いていたTquila International PTE Ltd.との合弁会社「株式会社パソナテキーラ」として設立された会社で、パソナグループ(2168)の持分法適用会社となり、上場後も引き続き持分法適用会社となります。俗に言う親子上場ではありません。

サークレイス(5029)はクラウド(SaaS)型のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連ということで本来であればIPO市場では人気化しやすい業態となりますが、今年(2022年)に入ってSaaS関連銘柄は金利上昇を背景(?)にボロカスに叩き売られており、そこに地政学リスクも加わって、SaaS銘柄はどれもこれも壊滅状態となっています。

One Capital株式会社が公開しているSaaS上場企業28社から構成される「One Capital Cloud Index(ワンキャピタルクラウドインデックス)」のチャートを見ても一目瞭然です。小型のSaaSといえど楽観視はできないかもしれません。

One Capital Cloud Index2022.3.8

様々な障害が多く、完全に逆風の中でのIPO新規上場)となりますが、IPO市場では人気化しやすい内容ではあります。上場までまだ1カ月以上あるため、まだ希望もあるかもしれません。人気セクターで公開規模はIPO想定価格(710円)ベースで6.1億円と小型サイズ、ベンチャーキャピタル投資ファンドなどからの出資は無く、売り出し株無しで公募株のみ、低単価で個人投資家の買いやすい低単価設定となっていることなどから、ひとまずの初値評価は素直にA級評価と言えるでしょうか。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのサークレイス(5029)のIPO参加スタンスは全力申し込みとさせて頂きます。ただIPO主幹事はチャンス抽選制度廃止以降はもはや相性が良いとは言い難い大和証券なので、IPO当選への道は困難となりそうです。とは言えグループ会社となるCONNECTコネクト)も含めて積極的に狙って行きたいとIPO案件という位置付けで見ています。

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サークレイス(5029)のIPO(新規上場)業績等

サークレイス(5029)のIPO経営指標
サークレイス(5029)IPO経営指標

サークレイス(5029)のIPO売上高及び経常損益
サークレイス(5029)IPO売上高及び経常損益

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