プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月21日)IPO新規上場承認発表された2社のうちのもう1社です。またしても1回では覚えれないような長い社名です。

これで3月IPOは10社とようやく二桁件数に乗りましたが、例年と比べるとやや少なめです。日程的にも連休明けに3月分の新規IPOが出て来るかどうかは微妙なところかもしれませんね。

IPO新規上場承認発表2社2025.2.21

当記事はプログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のZenmuTech(338A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)の上場日は2024年3月28日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO(新規上場)情報

設立:2020年6月30日
業種:サービス業
事業の内容:大手製造業向けデジタルソリューション・デジタルエンジニアリングサービスの提供

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード339A
名称プログレス・テクノロジーズ グループ
公募株数707,200株
売出し株数3,100,000株
オーバーアロットメント571,000株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受幹事証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
大和証券
マネックス証券
アイザワ証券
東海東京証券
松井証券
あかつき証券
IPO発表日2月21日(金)
上場日3月28日(金)
仮条件決定日3月11日(火)
ブック・ビルディング期間3月12日(水)~3月17日(月)
公開価格決定日3月18日(火)
IPO申し込み期間3月19日(水)~3月25日(火)
上場時発行済株式総数7,779,400株
時価総額147.0億円
吸収金額82.7億円
想定価格1,890円(189,000円必要)

そしてこのプログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券大和証券が入っているため、それぞれグループ会社となる三菱UFJ eスマート証券大和コネクト証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO(新規上場)事業内容等

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)は同社及び連結子会社2社(プログレス・テクノロジーズ株式会社S&VL株式会社)により構成されており、メーカーがフォーカスすべき独自の製品開発技術領域を「コア技術」と定義し、それらの進化に必要となるデジタル特化技術である「ニアコア技術」に注力する形で、メーカーに様々なソリューションやサービスを提供しています。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)IPO事業内容

製品開発プロセスの上流工程である設計開発領域に特化し、当該領域のデジタル化を推進するための各種ソリューションを提供する「デジタルソリューション事業」の単一セグメントとなりますが、同社グループが顧客に提供するサービス形態別には「ソリューション事業」「デジタルツイン事業」「エンジニアリング事業」の3つに区分されています。

ソリューション事業

お客様の設計開発のプロセスそのものを設計するコンサルティングサービス、最先端のデジタルツールの導入から定着支援までを行うデジタルエンジニアリングサービス、製品開発をプロジェクト単位で引き受けるプロジェクトサービスなど、様々なサービス形態でお客様の設計開発現場の課題解決を行う事業。

デジタルツイン事業

最先端のデジタル技術を活用し、お客様の課題解決を行う事業。9軸アクチュエータを搭載した可動域・加速度・応答性の観点で高性能なドライビングシミュレータを用いたバーチャルテストの実施や物理現象を正確にシミュレートできる高度なモデル開発を用いたコンサルティング等のサービスを提供。

エンジニアリング事業

設計開発領域に特化し、お客様の開発リソースの不足や技術課題の解決を実現するサービス。メカ・エレキ・ソフトの各分野において、お客様のプロジェクトの一員として設計開発業務の支援を実行。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額1,214,679千円については、①連結子会社であるプログレス・テクノロジーズ株式会社への投融資資金として418,600千円(2026年2月期41,925千円、2027年2月期162,175千円、2028年2月期214,500千円)、②借入金返済資金として796,079千円(2026年2月期796,079千円)に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(プログレス・テクノロジーズ グループのIPO目論見書より一部抜粋)

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,890円としてオーバーアロットメント含め82.7億円と規模的に東証グロース市場への上場としてはで大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて4,378,200株と多めにあり、海外投資家への販売はありません。

上述の通りプログレス・テクノロジーズ グループ(339A)の事業内容は大手製造業向けデジタルソリューション・デジタルエンジニアリングサービスの提供ということですが、実際の事業を行う連結子会社2社(プログレス・テクノロジーズ株式会社S&VL株式会社)に対して経営指導や管理部門機能のシェアードサービスを提供する持株会社となります。

同社グループは設計開発現場の課題把握からデジタルプロセスの検証、デジタル特化技術やツール・システムの選定、プロセスの整理・標準化、運用の定着支援まで、一連のソリューションをワンストップで提供している点に強みを有しています。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)IPOワンストップソリューション

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)の新株予約権による潜在株式を除いた株主はジャフコ系のベンチャーキャピタル(投資ファンド)2社が7,072,200株保有し、今回のIPO(新規上場)に際する売出しで3,100,000株放出しますが3,972,200株残ります。残株には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力にはなりません。

売出し株3,100,000株の一部は事業シナジーの創出を目的とした関係構築のためウィンボンド・エレクトロニクス株式会社に取得金額10.0億円丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社に取得金額8.5億円ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社に取得金額5.0億円ミラクシア エッジテクノロジー株式会社に取得金額5.0億円、あわせて28.5億円を上限とする株式が売付け(親引け)される予定となっています。

今回のIPO募集株の内訳は公募株707,200株に対して売出し株3,100,000株と売出し比率は約4.3倍、売出し株の放出人はジャフコ系のベンチャーキャピタル(投資ファンド)となっており、OA含めたオファリング・レシオもおよそ56.2%と高水準となることから出口(イグジット)色の強いIPO案件となります。

事業内容はメーカー独自の製品開発技術(コア技術)に適したデジタル特化技術(ニアコア技術)をワンストップで提供しており、その製品開発プロセスにおける設計開発領域には高い専門性が必要なことから競合も少なく、独自性のあるビジネスモデルで、業績規模も大きく堅調に推移しています。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)の公開規模はIPO想定価格(1,890円)ベースで82.7億円と荷もたれ感のあるサイズで、換金色の濃いジャフコ系ファンドの出口(イグジット)案件となることから需給面の懸念があり、IPO視点で見ると警戒感は高そうです。ひとまずの初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。

いずれにしても大型IPOとなることから個人での参加判断が難しいため、とりあえず現時点の管理人の個人的なこのプログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に検討したいと思います。

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO(新規上場)業績等

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO経営指標
プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)IPO経営指標

プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO売上収益及び営業利益
プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)IPO売上収益及び営業利益

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