NISAを始めるとき、「毎月いくら積み立てればよいのか」で迷う方は多いと思います。つみたて投資枠は年間120万円ですが、毎月10万円を積み立てることが正解ではありません。
結論は、相場が下がっても生活に影響せず、積立を続けられる金額です。最初は月5,000円や1万円でも問題ありません。

NISAの積立額に全員共通の正解はない
同じ年齢、同じ収入でも、住宅ローン、教育費、家族構成、貯蓄額は異なります。投資できる金額を年収だけで決めることはできません。
NISAの年間投資枠は利用上限です。余った枠に罰則はなく、無理に使い切る必要もありません。
毎月の収支が黒字で、近いうちに使うお金を現預金で確保したあとに残る余裕資金から決めます。値下がりした月でも積立を止めたくならない金額が一つの目安です。
積立額を決める3つの手順
1. 毎月の収支を確認する
手取り収入から、住居費、食費、保険料、教育費、返済などを差し引きます。毎月安定して残る金額を確認し、臨時支出も見込んでおきます。
2. 数年以内に使うお金を分ける
生活費、税金、車の購入、住宅修繕、教育費など、近いうちに必要となるお金は投資から分けます。投資商品は必要な時期に値下がりしている可能性があるためです。
3. 小さく始めて調整する
家計に余裕があっても、投資が初めてなら少額から始める方法があります。値動きを経験し、半年ほど続けても負担を感じなければ増額を検討します。
毎月の積立額と年間投資額
| 毎月の積立額 | 1年間の投資元本 | 10年間の投資元本 |
|---|---|---|
| 5,000円 | 6万円 | 60万円 |
| 1万円 | 12万円 | 120万円 |
| 3万円 | 36万円 | 360万円 |
| 5万円 | 60万円 | 600万円 |
| 10万円 | 120万円 | 1,200万円 |
表は運用益や損失を含まない投資元本です。実際の評価額は相場によって増減します。
将来額を試算する場合は、金融庁のつみたてシミュレーターも利用できます。ただし、想定利回りどおりになる保証はありません。
50代は積立額より使う時期も確認する
50代では、退職までの収入がある時期と、年金生活へ移る時期が近づきます。現在の余裕資金だけでなく、いつまで積み立て、いつから取り崩すのかも確認したいところです。
退職直前に使う予定のお金まで投資せず、運用期間を確保できる資金から始めます。詳しくは50代からNISAを始めるメリットと注意点をご覧ください。
積立額を見直してよいタイミング
- 収入や支出が変わったとき
- 住宅購入、教育費、介護など大きな予定ができたとき
- 現預金が不足してきたとき
- 値動きが気になり、日常生活に影響するとき
- 積立の目的や使う時期が変わったとき
積立は途中で減額や停止ができます。苦しくなってから商品を売るより、早めに積立額を見直すほうが対応しやすくなります。
ボーナスやまとまったお金はどうする?
まとまった余裕資金がある場合は、一括投資も選択肢になります。ただし、購入直後の下落が不安なら、数回に分ける方法もあります。
投資時期の考え方は、NISAの一括投資と積立投資の違いで詳しく説明します。
まとめ
NISAの積立額は、年間投資枠ではなく家計から決めます。近いうちに使うお金を分け、相場が下がっても続けられる金額から始めます。
月5,000円や1万円でも、積立を実際に始めれば値動きとの付き合い方が分かります。制度全体を確認したい方は、親記事のNISAとは?初心者向け解説へ戻れます。
