ソフトバンクグループ傘下のSB Energy, Inc.(SBエナジー)が、米国市場へのIPO(新規上場)を予定しています。
SBエナジー(SBE)は発電設備とAI向け大規模データセンターの開発を手掛ける企業で、ティッカーシンボルは「SBE」。
国内の個人投資家が参加できる米国IPOとしては、2026年3月のPayPay、同年6月のSpaceXに続く3社目となる見込みです。
今回のIPOで特に注目したいのは、米国企業のIPOでありながら、日本の個人投資家もSBI証券、楽天証券、PayPay証券などを通じてIPO株の抽選に参加できる予定となっている点です。
さらにNVIDIA(エヌビディア)がIPO価格で15億ドルの出資を予定しているほか、ChatGPTのOpenAIとも深い関係を持っており、AI関連の大型IPOとして注目を集めそうです。
現時点では公開価格や上場日など未定の項目も多いため、この記事では2026年9月16日時点で判明している情報を整理しておきます。

SBエナジー(SBE)とは?
SBエナジー(SBE)は2019年に設立されたソフトバンクグループ傘下の企業です。
主な事業は大きく分けて、
・AI向け大規模データセンター
・発電設備などの電力インフラ
・設計、建設、運営管理サービス
となっています。
特に注目されているのが、AI向けデータセンターと発電設備を組み合わせた事業です。
生成AIの普及によってデータセンターの電力需要が急増するなか、データセンターそのものだけではなく、その電力供給まで含めたインフラを構築することを目指しています。
契約済みまたは建設中のデータセンター容量は合計8.8GWとされています。
SBエナジー(SBE)IPOの基本情報
現時点で判明しているSBエナジー(SBE)のIPO概要は以下の通りです。
銘柄名:SB Energy, Inc.
ティッカー:SBE
上場市場:NASDAQなど
上場日:未定
公開価格:未定
IPO規模:未定
日本向け販売:最大5億ドル規模を予定
報道では、SBエナジー(SBE)は今回のIPOで500億ドルを超える企業評価額を目指しているとされています。
ただし、これは現時点で報じられている目標評価額であり、実際の公開価格や時価総額が500億ドルになると決まったわけではありません。
NVIDIAが15億ドルを出資予定
今回のIPOで大きな注目材料となっているのが、NVIDIA(エヌビディア)の参加です。
NVIDIA(エヌビディア)はSBエナジー(SBE)のIPO価格で15億ドルを出資することを確約しています。
AI向けGPU市場で圧倒的な存在感を持つNVIDIA(エヌビディア)がIPOと同じ価格で大型出資するという点は、今回のIPOを見るうえで大きなポイントになりそうです。
さらにOpenAIには約55億ドル相当の新株予約権が付与されています。
OpenAIとソフトバンクグループは2026年に入り、AIデータセンター建設を進める「スターゲート」計画の一環として、SBエナジー(SBE)へそれぞれ5億ドルを出資しています。
SBエナジー(SBE)は単なる発電会社というより、ソフトバンクグループ、OpenAI、NVIDIA(エヌビディア)などが関わるAIインフラ企業という側面が強くなっています。
約4,390億ドルの受注残がある一方でリスクも大きい
SBエナジー(SBE)には約4,390億ドルという巨額の受注残があります。
一見すると非常に大きな数字ですが、注意しておきたい点もあります。
現時点では稼働しているデータセンターはなく、データセンター事業からの本格的な売上はまだ発生していません。
2026年1月~6月の業績は、
売上高:約1億3,870万ドル
純損失:約32億1,000万ドル
となっています。
純損失にはワラントの公正価値変動による約25億7,000万ドルなどの非現金費用も含まれているため、単純に32億ドルを事業上の赤字と見ることはできません。
ただ、今後予定されている巨大データセンターの建設には莫大な資金が必要となります。
また、現段階ではOpenAIなど特定の大口顧客への依存度も高く、実際にデータセンターが完成し、予定通り収益化できるかどうかは確認しておきたいポイントです。
AI関連というテーマ性だけではなく、こうした事業の立ち上がり時期や資金負担についても見ておく必要があります。
日本からSBエナジー(SBE)IPOに申し込める証券会社
今回のSBエナジー(SBE)IPOは、日本の個人投資家にも株式が販売される予定です。
2026年9月16日時点でIPOの取り扱いを確認できる主な証券会社は、
となっています。
日本向けには最大5億ドル規模の販売が予定されていると報じられています。
通常の米国IPOは、日本の個人投資家が公開価格で取得する機会はほとんどありません。
そのため、日本から抽選参加できる今回のSBエナジー(SBE)IPOは珍しい案件と言えそうです。
SBI証券
SBI証券では、SBエナジー(SBE)IPOの購入申込を受け付ける予定です。
IPO取得時の申込手数料は無料で、NISA口座での買付にも対応します。
ただし、買付は米ドル決済のみとなるため、あらかじめ米ドルを用意する必要があります。
また、今回のSBエナジー(SBE)IPOは通常の国内IPOとは配分方法が異なります。
SBI新生銀行の「SBIハイパー預金」の残高が10万円以上ある場合、当選確率がアップする仕組みも予定されています。
具体的な抽選方法やスケジュールについては今後発表される予定です。
楽天証券
楽天証券でもSBエナジー(SBE)IPOのブックビルディングへの参加が予定されています。
楽天証券の特徴は円貨でIPO株を購入できる点です。
IPO購入時の手数料は0円となっています。
当選した場合は自動的に購入申込が行われる仕組みとなっているため、通常の国内IPOとは少し流れが異なります。
PayPay証券
PayPay証券では1万円を1口として申し込むことができます。
申込上限は100万円です。
抽選方法も特徴的で、
・全体の10%:完全公平抽選
・全体の90%:PayPay証券独自抽選
となっています。
一定のPayPay金融サービス利用条件を満たした場合、1万円分の購入権が付与される仕組みも用意されています。
ただし、配分上限に達した場合は条件達成者同士での抽選となる場合があります。
少額からSBエナジー(SBE)IPOに参加できるという点では、SBI証券や楽天証券とは少し違った選択肢になりそうです。
SBエナジー(SBE)IPOはAI関連の大型案件として注目
SBエナジー(SBE)は、
・ソフトバンクグループ傘下
・AI向けデータセンター
・NVIDIAが15億ドル出資予定
・OpenAIとの大型契約
・約4,390億ドルの受注残
・日本の個人投資家もIPO参加可能
など、話題性の高い材料が揃っています。
一方で、現在のデータセンター事業はまだ本格的な収益化前であり、巨額の設備投資や特定顧客への依存など、確認しておきたいリスクもあります。
単純な「AI関連IPO」というだけでは判断しにくく、最終的には公開価格と企業評価額がどの水準に設定されるかが重要になりそうです。
SBエナジー(SBE)のまとめ
SBエナジー(SBE)が米国市場へのIPOを予定しています。
今回特に注目したいのは、日本の個人投資家もSBI証券、楽天証券、PayPay証券などを通じて公開価格で取得できるチャンスがあることです。
NVIDIA(エヌビディア)やOpenAI、ソフトバンクグループが深く関わる大型AIインフラ案件ということで、かなり注目度の高い米国IPOになりそうです。
一方で、公開価格、IPO規模、上場日など重要な条件はまだ決まっていません。
今後、仮条件や公開価格、具体的な抽選スケジュールが発表されれば、IPOとして参加しやすい条件なのかも見えてくることになります。



