魔の27分！ジェイフロンティア（2934）のIPO（新規上場）初値結果！

ジェイフロンティア（2934）のIPO（新規上場）初値が公募価格及び引受価格をも下回る最悪な形での着地となりました。IPO株にご当選された方は3分ごとに下がる気配更新に肝を冷やされたかと思いますが、管理人もこれまで何度も経験しているので心中お察しします。

ただ今回はさすがに本格的に「IPO地合いが悪い」と言う証拠を突き付けられたかのようです。9月に待ち構えているIPOラッシュ（消化試合）を前にして不安が募るばかりです。この雰囲気ではまさかの上場中止ラッシュという可能性も少なからず選択肢としてはあり得るかもしれませんね。

ジェイフロンティア（2934）のIPO初値結果

ルール上、上昇時の気配更新は10分で210円づつですが、下落時の気配更新は3分で70円づつとなります。9時27分の初値形成ということは9回630円分の気配が更新されているということになり、IPO株保有者にとっては魔の27分だったかと思います。

管理人も補欠当選を頂き、しっかり購入申し込みまでしましたが、運良く繰り上げならずとなり事なきを得ましたが、初値売りをマイルールにしているため、もし繰り上がっていれば大きな損失になっていたところです。ただこればかりはもうフタを開けてみないとわからないところなので、当選が吉だったのか落選が吉だったのかは結果論でしかありません。

地合いが悪いとはいえ、まさか3,850円に入っていたシンジケートカバー分80,000株も突き破って着地するとは思いもしませんでした。記憶ではシンジケートカバーで止まらなかったのは昨年（2020年）3月に名証セントレックス市場に上場したニッソウ（1444）以来です。ただこのニッソウ（1444）はシンジケートカバーの買い自体入ってなかったため、厳密に言うと2018年12月上場のポート（7047）以来でしょうか。

2020年3月～4月に掛けてのコロナショックで上場中止や公募割れが相次いだ時でもアディッシュ（7093）、サイバーセキュリティクラウド（4493）、Macbee Planet（7095）とSBI証券主幹事案件だけは上場中止もせず、しっかり公募割れを回避していたので、今回も大丈夫かと楽観視していたのですが、この環境悪化は想定を超えているようです。

まさかのB級案件の初値売りで一撃63,000円の損失は値ガサ株が逆効果となり、完全にIPO投資がローリスクハイリターンと言える内容ではありません。しかも今回のこのジェイフロンティア（2934）のIPO主幹事はSBI証券ということでIPOチャレンジポイントを使用されて積極的にIPO株を取得された方もいらっしゃいます。

ちなみに頂いている情報ではIPOチャレンジポイント使用時の配分は300株でボーダーラインはおよそ490ポイント前後とのことです。

IPOチャレンジポイントを使用されて当選された方は損失も3倍になり、ポイントも無駄になったと落胆されているかもしれません。ただこればかりは運の要素が強いのでどうしようもない事象かと思います。IPO投資を続けてさえいればまたいずれ取り戻せます。気持ちを切り替えて頑張って行きましょう。

ジェイフロンティア（2934）日中足・5分足チャート（2021年8月27日）

初値形成後も鳴かず飛ばずと言った感じで、先日のフューチャーリンクネットワーク（9241）とシイエヌエス（4076）のようにストップ安までは行かなかったものの、終値は3,320円と本日のほぼ最安値での大引けとなりました。個人的にIPOセカンダリには参戦しておりません。

そして今日もIPO新規上場承認発表はありませんでした。正直無くてホッとしています。また地合いは回復する可能性はもちろんありますが、現時点では厳しい結果が続いているので、この環境下でIPO新規上場承認発表があっても嬉しさ半減といった感じです。半減どころかこれっぽっちも嬉しくないというのが本音ですが。それよりも今後のIPO申し込みの判断基準が難しくなりますね。