MabGenesis(653A)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は11月2日(月)、上場市場は東証グロース、主幹事は東海東京証券です。公募940,700株、売出1,047,200株、オーバーアロットメントによる売出し298,000株が予定されています。
想定価格は902円で、想定価格ベースの吸収金額はOA含み20.6億円です。事業内容は「ペット用抗体医薬品の研究開発」で、国内外の動物薬企業との共同研究や自社開発した抗体の導出を通じて収益を得る創薬ベンチャーです。2026年3月期には黒字転換しています。
当記事ではMabGenesis(653A)のIPO初値予想を中心に、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで随時更新します。
<注目点>
ペット用抗体医薬品というIPOでは珍しい事業領域に加え、2026年8月末時点で19件の研究開発パイプラインを抱えています。国内外の動物薬企業との共同研究実績も確認できます。
<初値の見え方>
グロース市場として吸収金額20億円超は軽量案件とはいえず、VC・ファンドによる売出しと上場後の売却余力にも注意が必要です。一方、ペット×創薬という事業の新規性と黒字化は評価材料になります。
<参加判断の軸>
創薬ベンチャーとしてのテーマ性だけでなく、マイルストーン収入などによって業績が変動する事業構造、公開規模、VCの出口案件としての側面をどう評価するかがポイントです。
MabGenesis(653A)のIPO基本情報

| IPO基本情報 | ||
| 上場市場 | 東証グロース | |
| 証券コード | 653A | |
| 会社名 | MabGenesis | |
| 設立年月日 | 2019年6月3日 | |
| 業種 | 医薬品 | |
| 事業の内容 | ペット用抗体医薬品の研究開発 | |
| 公募株数 | 940,700株 | |
| 売出株数 | 1,047,200株 | |
| OA売出 | 298,000株 | |
| 海外募集 | なし | |
| IPO承認日 | 9月28日(月) | |
| 上場日 | 11月2日(月) | |
| 仮条件決定日 | 10月13日(火) | |
| BB期間 | 10月15日(木)~10月21日(水) | |
| 公開価格決定日 | 10月22日(木) | |
| 購入申込期間 | 10月23日(金)~10月28日(水) | |
| 上場時発行済株式数 | 8,054,700株 | |
| 時価総額 | 72.6億円 | |
| 吸収金額 | 20.6億円(OA含む) | |
| 想定価格 | 902円 | |
| IPO幹事証券・配分数 | ||
| 幹事証券名 | 配分数 | 配分割合 |
| 東海東京証券(主幹事) | -枚 | -% |
| SBI証券 | -枚 | -% |
| 丸三証券 | -枚 | -% |
| マネックス証券 | -枚 | -% |
IPO一次情報
MabGenesis(653A)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格902円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。
需給の全体像
MabGenesis(653A)の公開株数は公募940,700株、売出1,047,200株、OA298,000株で、OAを含めると2,285,900株です。想定価格902円で計算した吸収金額は20.6億円、上場時時価総額は72.6億円となります。
公募と売出しがほぼ同規模で、売出人には名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー2号投資事業組合をはじめ複数のVC・ファンドが並びます。既存株主の換金色もあるIPOです。主要VCには売出後も相当数の株式が残るため、上場後の需給では意識しておきたいところです。
役員などには上場後180日間のロックアップが設定されています。一方、売出人となるVC・ファンド等は90日間ですが、公開価格の1.5倍以上で解除される条件が付いています。したがって初値が公開価格を大きく上回った場合は、既存株主の売却余力が需給面の上値を抑える可能性があります。
新株予約権については、第1回の20,000株が行使期間入りしており、上場後は行使可能となります。ただし保有者には役員等も含まれ、ロックアップ対象には新株予約権保有者も含まれています。第4回349,000株は2027年2月22日、第5回193,000株は2027年5月15日から行使期間に入るため、上場直後の需給とは分けて考える必要があります。
事業の見え方
MabGenesis(653A)は、ペット用抗体医薬品の研究開発を行っています。自社で医薬品を製造・販売するのではなく、創薬研究を進め、製薬会社との共同研究や自社パイプラインの導出によって収益化するモデルです。
収益源は契約時一時金、研究マイルストーン、開発マイルストーン、販売ロイヤリティ、販売マイルストーンなどです。2026年8月末時点では19件の研究開発パイプラインを進めています。
Ceva Santé Animale、MSD Animal Health、日本曹達、共立製薬などとの共同研究実績があり、単なる研究段階にとどまらず、実際に契約一時金やマイルストーン収入を獲得しています。
また、保有するイヌ・ネコの抗体配列データベースをAIに学習させ、創薬開発を強化する計画も示されています。AI関連の外部委託費として2029年3月期20,000千円、2030年3月期10,000千円を予定しています。
収益面
2026年3月期の売上高は337,548千円で前期比133.7%増となり、営業利益35,876千円、経常利益36,436千円、当期純利益36,131千円と黒字転換しました。前期は営業損失116,285千円、当期純損失103,830千円でした。
ただし2027年3月期第1四半期は売上高41,857千円、営業損失37,198千円、経常損失36,894千円、四半期純損失36,970千円となっています。会社側は第2四半期以降の研究開発マイルストーンや契約一時金、第3四半期以降の導出契約を見込んでいます。
この会社の場合、一般的な成長企業のように四半期売上を直線的に見るのは適していません。契約一時金やマイルストーンの達成時期によって収益が大きく動くためです。会社自身も収益計上額や時期の変動をリスクとして挙げています。
IPOによる手取概算額とOAに伴う第三者割当増資を合わせた上限1,017,922千円は、研究設備120,000千円、研究開発費542,000千円、運転資金355,922千円に充当する計画です。資金調達が研究開発と事業拡大に直接つながる公募となっています。
評価ポイント
MabGenesis(653A)のプラス材料は、ペット用抗体医薬品というIPOでは珍しい事業内容、国内外の製薬会社との共同研究実績、19件のパイプライン、2026年3月期の黒字転換です。AIを利用した抗体創薬もテーマ性があります。
一方で、吸収金額20.6億円は小型IPOとはいえず、VC・ファンドの売出しと上場後の残存株もあります。さらにVC等のロックアップは公開価格1.5倍で解除されます。
業績についても、契約一時金やマイルストーンに依存するため四半期ごとの変動が大きく、共同研究は提携先の判断にも左右されます。会社自身も、現時点で臨床開発候補品までの創薬研究プロセスを自社で完遂した実績がないことをリスクとして挙げています。
プレ初値予想
MabGenesis(653A)は、創薬ベンチャーとしては2026年3月期に黒字化しており、ペット用抗体医薬品という事業の珍しさやAI創薬も短期的な評価材料になりそうです。
ただし公開規模はOA込み20億円を超え、VC・ファンドによる売出しと残存株もあります。特に1.5倍で解除されるロックアップを考えると、テーマ性だけで大幅なプレミアムを見込むのは慎重に考えます。
初値評価:C級
初値予想:1,200円~1,350円程度
参加スタンス:参加
想定価格902円に対して約1.33倍~1.49倍のレンジです。事業の新規性と黒字化を評価する一方、20.6億円の公開規模、VCの出口性、収益の変動性を踏まえ、初回予想では1.5倍解除価格の1,353円をおおむね上限として見ています。
MabGenesis(653A)のIPO初値予想:第1弾
初回分析後に追記します。
仮条件価格
仮条件決定後に追記します。
MabGenesis(653A)のIPO初値予想:第2弾
仮条件決定後に追記します。
仮条件決定後のAI診断
仮条件決定後に追記します。
公開価格
公開価格決定後に追記します。
IPO抽選結果
抽選結果発表後に追記します。
MabGenesis(653A)のIPO初値予想:第3弾
公開価格決定後に追記します。
直前初値予想
上場日前日に追記します。
上場日の気配運用
上場日前日に追記します。
MabGenesis(653A)のIPO初値結果
初値形成後に追記します。
