ルクレ(648A)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は10月15日(木)で、上場市場は東証グロース市場、主幹事は野村證券です。事業内容は「デバイス×AI クラウド型の『記録 DX プラットフォーム』を提供」です。

想定価格は1,360円で、公募500,000株、売出2,840,000株、OA501,000株となり、想定価格ベースの吸収金額は52.2億円(OA含む)です。建設現場向けの「蔵衛門」を中核に、保育・教育、自動車整備へ記録DXの対象領域を広げています。

当記事ではルクレ(648A)のIPO初値予想を中心に、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで随時更新します。

ルクレ(648A)のIPO判断ポイント

<注目点>
建設現場向け「蔵衛門」を基盤にクラウド化を進めており、ストック売上比率の上昇と利益成長が確認できます。
<初値の見え方>
成長性は評価材料ですが、吸収金額52.2億円とグロースIPOとして軽くない公開規模、売出主体の構成が上値を抑える要因です。
<参加判断の軸>
業績成長と記録DX・AIという事業性を評価しつつ、公開規模と売出比率をどこまで許容できるかがポイントです。

ルクレ(648A)のIPO基本情報

ルクレ(648A)IPO初値予想

IPO基本情報
上場市場 東証グロース
証券コード 648A
会社名 ルクレ
設立年月日 1995年9月20日
業種 情報・通信業
事業の内容 デバイス×AIクラウド型の「記録DXプラットフォーム」を提供
公募株数 500,000株(自己株式の処分)
売出株数 2,840,000株
OA売出 501,000株
海外募集 なし
IPO承認日 9月8日(火)
上場日 10月15日(木)
仮条件決定日 9月28日(月)
BB期間 9月29日(火)~10月2日(金)
公開価格決定日 10月5日(月)
購入申込期間 10月6日(火)~10月9日(金)
上場時発行済株式数 9,500,000株
時価総額 129.2億円
吸収金額 52.2億円(OA含む)
想定価格 1,360円
IPO幹事証券・配分数
幹事証券名 配分数 配分割合
野村證券(主幹事) 33,066枚 99.0%
SBI証券 334枚 1.0%


IPO一次情報

ルクレ(648A)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格1,360円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。

需給の全体像

ルクレ(648A)の公開株数はOAを含め3,841,000株で、想定価格1,360円ベースの吸収金額は52.2億円です。OAを除いても45.4億円となり、東証グロースIPOとしては需給の軽さを期待しにくい規模です。

公募500,000株に対して売出2,840,000株と売出比率が高く、売出株は池田武史氏が全株を放出します。一方、公募は新株発行ではなく自己株式の処分で、上場時発行済株式総数は9,500,000株のままです。主要株主等には上場後180日間のロックアップが設定されています。

事業の見え方

ルクレ(648A)の主力事業は建設現場向け施工記録サービス「蔵衛門」です。専用端末「蔵衛門Pad」、クラウド、アプリ、AIを組み合わせ、工事写真の撮影から整理、共有、帳票作成までを効率化します。2025年9月期の施工記録領域は売上高の68.8%を占める中核事業です。

約11万社の顧客基盤を持ち、買切り型ソフトから「蔵衛門プレミアム」へのクラウド移行を進めています。保育・教育向けの成長記録領域に加え、2026年6月には自動車修理・整備向け「AITURBO」を開始しています。

収益面

2025年9月期は売上高2,920,113千円、営業利益329,854千円で、売上高は前期比31.2%増、営業利益は322.0%増となりました。さらに2026年6月までの第3四半期累計では売上高2,473,261千円、営業利益495,483千円まで伸びています。

ストック売上比率も2024年9月期の24.7%から2025年9月期30.8%、2026年6月までで38.2%へ上昇しています。クラウド移行が収益の安定化につながっている点は評価できます。一方、施工記録領域への依存度が高く、クラウド移行が想定通り進まないリスクも明記されています。

評価ポイント

プラス材料は、増収増益基調、ストック収益の拡大、建設DX・AIを組み合わせた事業内容、長年蓄積した顧客基盤です。資金使途もAI技術・システム開発、人材採用、販売促進など成長投資が中心です。

注意点は52.2億円という公開規模と売出主体の構成です。新株予約権による潜在株式805,000株もあり、発行済株式総数に対する割合は8.5%とされています。

プレ初値予想

ルクレ(648A)は業績と事業内容は評価できるものの、グロース市場で吸収金額52.2億円は軽くありません。売出比率も高いため、初回のプレ初値予想ではDX・AIというテーマだけを理由に大きなプレミアムを織り込まない方が妥当と考えます。

初値評価:D級
初値予想:1,450円~1,650円程度

想定価格1,360円に対して約1.07倍~1.21倍のレンジです。収益成長とストック化は下値を支える材料ですが、公開規模の荷もたれ感が強く、初値段階で大幅な上昇を見込むには需給面のハードルがあります。仮条件で価格設定がどう評価されるかを確認したい銘柄です。

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ルクレ(648A)のIPO初値予想:第1弾

AI予想:1,450円~1,650円

参考予想:1,500円~2,000円

仮条件価格

1,390円~1,480円
(上限突破なし)

公開規模:53.3億円~56.8億円

ルクレ(648A)のIPO初値予想:第2弾

AI予想:1,700円~1,900円

参考予想:1,800円~2,000円

仮条件決定後のAI診断

ルクレ(648A)の仮条件は1,390円~1,480円。想定価格1,360円に対して下限でも30円、上限では120円上回る完全な上振れ設定となったため、仮条件評価は「強気」とする。会社法上の払込金額も1,181.50円に決定している。

仮条件上限1,480円で計算すると、公募500,000株、売出2,840,000株、OA501,000株の合計3,841,000株で、吸収金額は56.8億円(OA含む)。OA除きでも49.4億円となり、東証グロース案件として需給は軽くない。

公募・売出3,340,000株のうち通常売出が2,840,000株を占め、OAを除く売出比率は85.0%。創業者の池田武史氏が個人名義の2,840,000株を全株売却するため、短期需給では出口案件としての性格を無視できない。売出株数そのものは仮条件決定後も変更されていない。

一方、売出主体だけを見て単純なファンド出口案件と同一視するのも適切ではない。主力の施工記録領域では「蔵衛門プレミアム」へのクラウド移行が進み、2026年6月までの第3四半期累計で売上高2,473,261千円、営業利益495,483千円、ストック売上比率38.2%まで上昇している。既存顧客基盤をストック収益へ転換できている点は、中期評価では大きなプラスとなる。

資本政策では、公募500,000株は新株発行ではなく自己株式の処分。新たな発行済株式数の増加を伴わない一方、会社には資金が流入する。仮条件平均価格ベースの差引手取概算額は656,100千円で、OAに関連する第三者割当を含めた手取概算額上限は1,317,520千円。採用・人件費、AI技術・システム開発、オフィス増床、販売促進に充当され、AI技術・システム開発への充当額は352,520千円へ増額された。

割安だから上がると単純には見にくい。収益成長に対して価格面に余裕があるとしても、大型の売出しと56.8億円の吸収金額がその割安さの一部を説明している可能性がある。逆に、売出比率の高さは明確な弱材料だが、公募部分は会社への成長資金流入を伴い、単純な換金目的だけのIPOでもない。

事業構造では施工記録領域への依存度が高く、既存の買切り型ソフトからクラウドへの移行が今後も計画通り進むかが重要。ストック収益の拡大は好材料だが、移行促進のための開発・人材・販促投資が短期利益を圧迫する可能性もある。新領域の「AITURBO」はまだ立ち上げ段階で、現時点では大きな収益寄与を前提に評価しにくい。

短期では公開規模と売出比率が上値を抑える一方、中期ではクラウド移行によるストック収益拡大と利益率改善を評価しやすい。足元のIPO市場も、オーディオストック(621A)が公開価格比+46.6%、Skyfall(625A)が+17.3%となる一方、KOMPEITO(618A)は公募割れとなるなど、銘柄選別色が強い。IPOジャパン 現時点の東証上場予定一覧では10月15日の同日上場は確認されず、資金分散面ではマイナス要因がない。

初値予想:1,700円~1,900円程度
上限要因:高い利益成長、クラウド移行によるストック収益拡大、仮条件の強気設定
下限要因:56.8億円の公開規模、高い売出比率、創業者個人株の全株売出し
参加スタンス:参加

仮条件上限1,480円に対して約15%~28%上昇するレンジ。業績と事業内容を考えれば公開価格を上回る余地は見込むが、グロース市場で56億円超を吸収する需給を考えると、2,000円を大きく超える水準まで初回から織り込むのは控える。前回より評価を引き上げるが、上値は公開規模を意識した1,900円程度までとする。

公開価格

1,480円
(上限決定)

引受価格:1,361.60円
公開規模:56.8億円

<当該ブックビルディングの特徴>
①申告された総需要株式数は公開株式数を十分に上回った
②申告された総需要件数は多数にわたった
③需要の価格分布は仮条件上限の1,480円に集中した

公開価格は仮条件上限の1,480円に決定。ブックビルディングでは株数・件数とも十分な需要が入り、価格別でも上限に需要が集中しており、需要面は良好な結果となった。

IPO抽選結果

補欠当選

ルクレ(648A)のIPO初値予想:第3弾

AI予想:1,700円~1,900円

公開価格は仮条件上限で決まり、ブックビルディングの需要も強かったが、56.8億円の公開規模と高い売出比率という需給条件に変化はない。前回予想に織り込んだ範囲内の需要結果と判断し、予想レンジを維持する。

参考予想:1,800円~2,000円

直前初値予想

AI予想:1,850円

公開価格1,480円に対して、1,850円を直前予想とする。前回レンジ1,700円~1,900円程度の上寄りを想定。直近ではアイビスホールディングス(9334)が地方上場ながらも公開価格520円に対して初値800円と+53.85%となっており、IPOへの買い意欲は確認できる。

一方、ルクレ(648A)は吸収金額56.8億円と公開規模が大きく、売出比率も高いため、小型IPOのような需給主導の大幅上昇は見込みにくい。足元の株式市場も米CPI発表を控えて様子見姿勢が意識されており、業績成長やブックビルディングの強い需要を評価しながらも、公開価格比+25.0%となる1,850円を最終予想とする。

参考予想:2,000円

引受価格:1,361.60円
オーバーアロットメント:501,000株

上場日の気配運用

公募価格:1,480円
気配上限:3,405円
気配下限:1,110円
上限気配更新:10分で74円づつ
下限気配更新:3分で通常の更新値幅
注文受付価格の範囲:370円~5,920円


ℹ️これより下の情報は、判明次第追記いたします。

ルクレ(648A)のIPO初値結果

初値形成後に追記します。