アイビスホールディングス(9334)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は10月13日(火)で、名古屋証券取引所ネクスト市場と福岡証券取引所Q-Board市場への同時上場となります。主幹事はフィリップ・キャピタル証券です。
現在のTOKYO PRO Market、Fukuoka PRO Marketは上場前日に上場廃止となる予定です。
想定発行価格は500円、公募200,000株、OA30,000株で、吸収金額は1.1億円(OA含む)と小型です。事業の内容は「就労継続支援B型事業所の運営」。公募のみで既存株主による売出しがなく、調達資金は業務効率化を目的としたDX投資に充当する予定です。
当記事ではアイビスホールディングス(9334)のIPO初値予想を中心に、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで随時更新します。
<注目点>
吸収金額1.1億円(OA含む)という軽い公開規模と、全株公募で既存株主の換金売りがない点です。
<初値の見え方>
需給面は良好ですが、名証ネクスト・福証Q-Boardへの地方市場上場で、事業も福祉サービスという成熟業種のため、需給の軽さだけで大幅なプレミアムを見込むのは慎重に考えます。
<参加判断の軸>
直近の業績成長と小型需給を評価しつつ、政策・報酬改定への依存や市場の流動性をどう見るかがポイントです。
アイビスホールディングス(9334)のIPO基本情報

| IPO基本情報 | ||
| 上場市場 | 名証ネクスト 福証Q-Board |
|
| 証券コード | 9334 | |
| 会社名 | アイビスホールディングス | |
| 設立年月日 | 2020年10月30日 | |
| 業種 | サービス業 | |
| 事業の内容 | 就労継続支援B型事業所の運営 | |
| 公募株数 | 200,000株 | |
| 売出株数 | 0株 | |
| OA売出 | 30,000株 | |
| 海外募集 | なし | |
| IPO承認日 | 9月7日(月) | |
| 上場日 | 10月13日(火) | |
| 仮条件決定日 | 9月24日(木) | |
| BB期間 | 9月25日(金)~10月1日(木) | |
| 公開価格決定日 | 10月2日(金) | |
| 購入申込期間 | 10月5日(月)~10月8日(木) | |
| 上場時発行済株式数 | 1,998,000株 | |
| 時価総額 | 9.9億円 | |
| 吸収金額 | 1.1億円(OA含む) | |
| 想定価格 | 500円 | |
| IPO幹事証券・配分数 | ||
| 幹事証券名 | 配分数 | 配分割合 |
| フィリップ・キャピタル証券(主幹事) | 840枚 | 42.0% |
| SBI証券 | 200枚 | 10.0% |
| マネックス証券 | 200枚 | 10.0% |
| 楽天証券 | 200枚 | 10.0% |
| 松井証券 | 160枚 | 8.0% |
| 東洋証券 | 100枚 | 5.0% |
| 安藤証券 | 100枚 | 5.0% |
| 水戸証券 | 100枚 | 5.0% |
| Jトラストグローバル証券 | 100枚 | 5.0% |
IPO一次情報
アイビスホールディングス(9334)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格500円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。
需給の全体像
公募200,000株に対して既存株主からの売出しはなく、OAを含む公開株数は230,000株です。想定価格500円ベースの吸収金額はOA除き1.0億円、OA含み1.1億円で、上場時時価総額も9.9億円と小型です。公募による新株発行が中心で、既存株主の出口案件ではありません。
主要株主等には180日間のロックアップが設定され、一部株主は90日間かつ公開価格1.5倍以上で解除可能です。新株予約権100,000株がありますが、行使期間は2027年3月15日以降で、上場直後の売却圧力にはなりません。
一方、上場先が名証ネクストと福証Q-Boardであるため、東証上場案件と比べると投資家層や売買流動性の面は割り引いて見る必要があります。
事業の見え方
アイビスホールディングス(9334)は就労継続支援B型事業に特化し、施設型の「B型事業所」と「施設外作業所」を展開しています。2026年7月末時点では、愛知・東京・福岡で「アイビス」ブランドの事業所を運営しています。
収益の中心は障害福祉サービスの訓練等給付で、2025年10月期は国民健康保険団体連合会向けが売上高の83.8%を占めました。需要の拡大余地がある一方、国の障害福祉政策や3年ごとの報酬改定、人員配置基準など制度面の影響を受けやすい事業構造です。
収益面
2025年10月期の連結売上高は1,094,078千円で前期比22.3%増、営業利益40,651千円で61.4%増、経常利益45,761千円で78.9%増となりました。2026年4月までの中間期も売上高689,920千円、営業利益44,602千円、経常利益47,952千円と利益水準が改善しています。
公募による手取概算額86,000千円は、自動記録ビジネス電話、利用管理記録システム、支援記録作成AIなどDX投資に全額充当する予定です。売上拡大に直接使う資金ではなく、人手依存度の高い事業で業務効率化を図る投資という位置付けです。
評価ポイント
アイビスホールディングス(9334)のプラス材料は、吸収金額1億円台という小型需給、公募のみで売出しがない資本政策、売上・利益の成長です。一方で、地方市場への上場、福祉政策・報酬改定への依存、人材確保の必要性、有利子負債依存度が2025年10月期で56.8%と高い点は注意材料です。
プレ初値予想
アイビスホールディングス(9334)の需給の軽さは明確なプラス材料です。ただし、事業は就労継続支援B型を中心とする福祉サービスで、新規性の強い業態ではありません。また名証ネクスト・福証Q-Boardという市場特性と主幹事構成を考えると、小型という理由だけで大幅高を前提にするのは避けたいところです。
初値評価:D級
初値予想:600円~700円程度
想定価格500円に対して1.2倍~1.4倍程度を基本線とします。全株公募、小型の公開規模、足元の増収増益は支援材料ですが、地方市場上場による流動性と福祉事業特有の制度依存を考慮し、初回予想では過度なプレミアムを織り込んでいません。
📢 【期間限定】公開から72時間以内の最新IPO情報
- 現在、公開から72時間以内の新しいIPO記事はありません。
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アイビスホールディングス(9334)のIPO初値予想:第1弾
AI予想:600円~700円
参考予想:500円~600円
仮条件価格
500円~520円
(上限突破なし)
公開規模:1.15億円~1.19億円
アイビスホールディングス(9334)のIPO初値予想:第2弾
AI予想:630円~700円
参考予想:600円~700円
仮条件決定後のAI診断
アイビスホールディングス(9334)の仮条件は500円~520円に決定。想定価格500円に対して下限を据え置き、上限を4%引き上げた設定で、仮条件評価は「強気」とする。ただし、レンジ自体は20円と狭く、大幅な評価引き上げというほどではない。仮条件は事業内容や業績、類似会社比較、機関投資家の意見や需要見通し、市場環境などを総合して決定されている。
仮条件上限520円で計算すると、公募200,000株で1.0億円、OA30,000株を含めても吸収金額は1.1億円。地方市場案件として見てもかなり小さい。しかも既存株主による売出しはなく、資金調達の中心は公募増資。既存株主の換金色がない点は短期需給では評価できる。
公募による差引手取概算額は87,840千円となり、自動記録ビジネス電話、利用管理記録システム、支援記録作成AIなどのDX投資に充てる計画。直接的な売上拡大資金ではなく、人手依存の強い福祉事業で業務効率化を進めるための投資という位置付けになる。
業績面では、第3四半期累計で売上高1,087,712千円、営業利益95,965千円、経常利益99,623千円、純利益68,585千円まで伸びている。前期通期の売上高1,094,078千円に9カ月でほぼ到達しており、足元の成長は確認できる。
一方、就労継続支援B型は障害福祉サービスの報酬体系や人員配置基準など政策・制度の影響を受ける事業。利益成長だけを見て高いバリュエーションを与えにくい構造でもある。「割安だから買われる」と単純には考えず、地方市場の流動性や制度依存リスクを織り込んだ価格設定という見方も必要になる。
逆に、名証ネクスト・福証Q-Boardという市場区分はマイナス材料だが、OAを含めても1億円台前半という公開規模なら、その弱点を需給の軽さである程度補える。
<上限要因>
1.1億円という小型需給、公募のみの資本政策、足元の利益成長、直近IPOの初値買い意欲
<下限要因>
地方市場の流動性、福祉報酬など政策・制度への依存、上場後の買い需要の限定
公開価格
520円
(上限決定)
引受価格:478.40円
公開規模:1.1億円
<当該ブックビルディングの特徴>
①申告された総需要株式数は、公開株式数を十分に上回る状況
②申告された総需要件数は多数
③申告された需要の価格毎の分布は、仮条件の上限価格に集中
IPO抽選結果
補欠当選
アイビスホールディングス(9334)のIPO初値予想:第3弾
AI予想:630円~700円
公開価格は仮条件上限の520円に決まり、ブックビルディングも十分な需要と上限への集中が確認された。ただし、小型需給と強い需要は前回予想に織り込み済みであり、地方市場の流動性リスクも変わらないため予想レンジは据え置く。
参考予想:600円~700円
直前初値予想
AI予想:700円
公開価格520円に対して34.6%高を予想します。直近では、かがやきホールディングス(624A)が公開価格比67.5%高、レイヤード(634A)が59.3%高、akippa(627A)が118.3%高、オーディオストック(621A)が46.6%高とIPOの初値買い意欲は強い状態が続いています。
このアイビスホールディングス(9334)も公開規模1.1億円と需給が軽く、ブックビルディングでは公開株式数を十分に上回る需要が入り、上限520円に需要が集中しました。一方、名証ネクスト・福証Q-Boardへの地方市場上場、就労支援という業種特性、上場後の流動性を考慮すると、直近IPO並みの50~60%超まで織り込むのは強すぎると判断します。前回レンジ630円~700円程度の上限となる700円を直前予想とします。
参考予想:700円
引受価格:478.40円
オーバーアロットメント:30,000株
上場日の気配運用
公募価格:520円
気配上限:1,196円
気配下限:390円
上限気配更新:10分で26円づつ
下限気配更新:3分で通常の更新値幅
注文受付価格の範囲:130円~2,080円
アイビスホールディングス(9334)のIPO初値結果
| 公募価格 | 520円 |
| 初値価格 | 800円(0時00分) |
| 初値売却損益 | +28,000円 |
| 初値売買代金 | 0.88億円 |
| 初値出来高 | 110,500株 |
