かがやきホールディングス(624A)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は9月18日(金)、上場市場は名証ネクスト、IPO主幹事は東海東京証券です。当記事では、初値予想をはじめ、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで、判明した情報を上場日まで随時追記していきます。
<注目点>
想定価格ベースの吸収金額が1.6億円と極めて小さく、2025年6月期は売上高・利益ともに増加しています。
<初値の見え方>
小型案件という需給面はプラスですが、名証ネクスト市場への単独上場である点は評価を抑える要因です。
<参加判断の軸>
小型需給と業績成長を評価しつつ、上場市場による流動性の低さと特定取引先への依存度をどう見るかがポイントです。
かがやきホールディングス(624A)のIPO基本情報

| IPO基本情報 | ||
| 上場市場 | 名証ネクスト | |
| 証券コード | 624A | |
| 会社名 | かがやきホールディングス | |
| 設立年月日 | 2020年4月15日 | |
| 業種 | サービス業 | |
| 事業の内容 | 中堅・中小企業向けコンサルティング事業、士業法人向け人材派遣事業、その他事業を営むグループ会社の企画・管理・運営 | |
| 公募株数 | 140,000株 | |
| 売出株数 | 60,000株 | |
| OA売出 | 30,000株 | |
| 海外募集 | なし | |
| IPO承認日 | 8月14日(金) | |
| 上場日 | 9月18日(金) | |
| 仮条件決定日 | 8月31日(月) | |
| BB期間 | 9月2日(水)~9月8日(火) | |
| 公開価格決定日 | 9月9日(水) | |
| 購入申込期間 | 9月10日(木)~9月15日(火) | |
| 上場時発行済株式数 | 1,277,700株 | |
| 時価総額 | 8.9億円 | |
| 吸収金額 | 1.6億円(OA含む) | |
| 想定価格 | 700円 | |
| IPO幹事証券・配分数 | ||
| 幹事証券名 | 配分数 | 配分割合 |
| 東海東京証券(主幹事) | 1,800枚 | 90.0% |
| SBI証券 | 120枚 | 6.0% |
| Jトラストグローバル証券 | 60枚 | 3.0% |
| あかつき証券 | 20枚 | 1.0% |
IPO一次情報
かがやきホールディングス(624A)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格700円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。
需給の全体像
公募140,000株、売出60,000株で、OA30,000株を含めた公開株数は最大230,000株です。想定価格700円で計算すると吸収金額は1.6億円、上場時時価総額は8.9億円となり、IPOとしてはかなり小さい案件です。公募が売出を上回っており、既存株主の換金色が強い案件ではありません。
売出人は代表取締役社長の稲垣靖氏で60,000株です。主要株主や新株予約権者には上場後180日間のロックアップが設定されており、価格解除条項は確認できません。VCによる保有も確認できず、上場直後の既存株主からの売却圧力は限定的です。一方、ストックオプションは133,900株相当が存在し、発行済株式数の11.8%に相当するため、中長期では希薄化要因となります。
事業の見え方
かがやきホールディングス(624A)は中堅・中小企業向けに経営コンサルティング、BPO・DX支援、M&A支援、不動産・リスクマネジメント、パブリックコンサルティングなどを提供し、士業法人向けの人材派遣も手掛けています。士業法人グループ「かがやきアソシエイツ」と連携し、顧客の課題をグループ各社のサービスへつなげるクロスセル型の事業構造が特徴です。
2025年6月期では「安定的・長期的売上」が売上高の80.0%を占めており、単発案件だけに依存しない収益構造は評価材料です。一方、2025年6月期の連結売上高に占めるかがやき税理士法人向けの割合は46.3%と高く、特定取引先への依存は明確なリスクです。
収益面
かがやきホールディングス(624A)の2025年6月期の連結売上高は2,008,259千円で前期比12.9%増、営業利益286,416千円で同71.2%増、経常利益275,189千円で同58.9%増、親会社株主に帰属する当期純利益は168,915千円で同73.9%増となりました。売上成長以上に利益が伸びています。
2026年6月期第3四半期累計では、売上高1,514,295千円、経常利益178,793千円、親会社株主に帰属する四半期純利益103,890千円です。人材派遣は継続需要がある一方、コンサルティング事業ではM&Aや不動産関連など成功報酬型サービスもあり、案件の成否によって期間ごとの利益が変動する点には注意が必要です。
公募増資などによる手取概算額は、第三者割当増資分を合わせ最大104,480千円を予定しており、人材採用費、人件費、研修費など人的資本投資へ充当されます。人材の確保が成長力に直結する事業構造であるため、資金使途との整合性はあります。
評価ポイント
かがやきホールディングス(624A)の最大のプラス材料は、OAを含めても吸収金額1.6億円という小型需給です。上場時時価総額も8.9億円にとどまり、業績も黒字かつ増収増益です。売上高の80.0%が安定的・長期的売上という点も収益の安定性を補強します。
反対に、名証ネクスト市場への単独上場であることから、東証上場案件に比べて投資家層や上場後の流動性は限定されます。また、かがやき税理士法人向け売上が連結売上高の46.3%を占める顧客集中、人的資本への依存、ストックオプションによる将来的な希薄化も確認しておきたいところです。
プレ初値予想
かがやきホールディングス(624A)の初値評価は「弱気寄り」のD級を想定します。
吸収金額は想定価格700円ベースで1.6億円と小さく、公開株数もOAを含め最大230,000株にとどまります。需給面だけを見れば初値にはプラス材料です。また、2025年6月期は増収増益となっており、売上高の80.0%を安定的・長期的売上が占める点も評価できます。
一方で、名証ネクスト市場への単独上場であることは大きな割引材料です。さらに上場日はテクノクラフト(622A)、ベルテックス(623A)との3社同日上場となるため、投資家の関心や短期資金が分散する可能性があります。
事業内容もコンサルティングや人材派遣が中心で、IPO市場で強く評価されるテーマ性は限定的です。さらに、かがやき税理士法人向け売上が連結売上高の46.3%を占めるなど、特定取引先への依存も注意点となります。
小型需給によって大幅な公募割れは回避できる可能性がありますが、地方市場への単独上場を考えると、需給の軽さだけで大きな上昇を期待するのは難しいと判断します。
想定価格700円を基準とした初値予想は700円~800円程度とします。現時点の参加スタンスは「見送り寄り」です。
かがやきホールディングス(624A)のIPO初値予想:第1弾
700円~800円
仮条件価格
700円~720円
(上限突破なし)
公開規模:1.61億円~1.65億円
かがやきホールディングス(624A)のIPO初値予想:第2弾
730円~800円
仮条件決定後のAI診断
かがやきホールディングス(624A)の仮条件は700円~720円となり、想定価格700円に対して上限が2.8%上振れしたため、仮条件評価は「強気」。ただし値幅は20円しかなく、強い機関需要を示すほどの上振れとは見ない。公開株数は公募140,000株、売出60,000株、OA30,000株で変更なし。仮条件上限720円ベースの吸収金額は1.6億円(OA含む)、OA除きでは1.4億円と極小規模で、需給の軽さは最大のプラス材料となる。
資本政策も売出し一辺倒ではない。OA除き200,000株のうち公募が140,000株、売出しが60,000株で、公募比率は70%。代表者による売出しはあるものの出口色は強くなく、公募による手取金は第三者割当分を含め最大106,044千円を人的資本投資へ充当する。人材採用・育成がサービス供給力につながるため資金使途との整合性はあるが、裏を返せば人的依存が成長の供給制約にもなり得る。
一方、今回新たに確定した2026年6月期業績は見逃せない。売上高は2,006,021千円と前期並みだが、営業利益219,391千円、経常利益211,660千円、純利益119,974千円となり、それぞれ前期から減益。特にコンサルティング事業のセグメント利益は208,133千円から121,231千円へ大きく落ち込んでいる。人材派遣事業は74,442千円から75,518千円と底堅いものの、主力の収益力低下は短期評価を抑える材料となる。
上限720円なら2026年6月期EPS105.45円に対するPERは6倍台後半となり、数値上の割高感は乏しい。ただし「低PER=そのまま上昇余地」とは見ない。名証ネクスト単独上場による流動性ディスカウントに加え、9月18日はテクノクラフト(622A)、ベルテックス(623A)、akippa(627A)との4社同日上場となる。東証3銘柄へ資金と関心が分散する中、地方市場銘柄は短期資金の優先順位が下がる可能性がある。
逆に言えば、公開規模1.6億円という極端な小ささはこの弱点をある程度相殺する。需給だけなら上振れ余地はあるが、業績減速と市場・日程条件まで含めると大幅なプレミアムを織り込む材料は不足。短期では小幅高程度を基本線とし、中期では人的資本投資が売上成長とコンサルティング収益の回復につながるかを確認したい。
かがやきホールディングス(624A)の公開価格が仮条件上限720円で決まる前提なら、初値予想は730円~800円程度。上限要因は1.6億円という小型需給、低いバリュエーション、公募主体の資本政策。下限要因は名証ネクスト単独上場、4社同日上場、直近期の減益となる。IPO地合いが下支えしても、今回は銘柄固有のマイナス材料を優先したい。
公開価格
公開価格決定後に追記します。
IPO抽選結果
抽選結果発表後に追記します。
かがやきホールディングス(624A)のIPO初値予想:第3弾
公開価格決定後に追記します。
直前初値予想
上場日前日に追記します。
上場日の気配運用
上場日前日に追記します。
かがやきホールディングス(624A)のIPO初値結果
初値形成後に追記します。
