AB&Company（9251）IPO上場承認発表と初値予想！日本最大級の美容室チェーン「Agu.グループ」を展開！

AB&Company（9251）がIPO（新規上場）承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。これで11月は5社目となりました。まあまあなローペースですが12月の超絶IPOラッシュ（予定）の前哨戦としてはほど良い件数かもしれませんね。

AB&Company（9251）の上場日は11月19日（金）で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券と外資系証券のマッコーリーキャピタル証券会社の2社共同主幹事となっております。

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そしてすでにこのAB&Company（9251）のIPO主幹事が大和証券となっていることから、グループ会社となる大和コネクト証券のIPO委託幹事（裏幹事）入りも決定しています。

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ちなみにこの大和コネクト証券は某スマホ証券と違い、大和証券が主幹事となった際の割り当て株数は比較的多めにあるため、少しは期待値が上がります。

AB&Company（9251）のIPO（新規上場）情報

設立：2018年2月20日（実質上：2011年1月5日）
業種：サービス業
事業の内容：「Agu.」ブランドを中心とした直営店舗の運営、フランチャイズ運営、インテリアデザイン

売出株式4,682,100株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場（米国及びカナダ除く）の海外投資家にも販売（半数未満）される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日11月11日（木）に決定されます。

冒頭でも記載しております通り、このAB&Company（9251）のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となるCONNECT（コネクト）のIPO委託幹事（裏幹事）入りがすでに決定しています。

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さらにIPO幹事団の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、グループ会社となるauカブコム証券もIPO委託幹事（裏幹事）入りとなる可能性が高いです。

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AB&Company（9251）のIPO（新規上場）事業内容等

AB&Company（9251）はグループ会社で純粋持株会社となる株式会社AB&Company及び連結子会社6社並びに関連会社1社により構成されており、美容室チェーンを全国展開しております。

※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額58,500千円については、2021年11月に当社の連結子会社であるB-first株式会社への投融資資金のための貸付金として充当する予定であります。
B-first株式会社における具体的な資金使途は、かねてより構築に取り組んできたCRMシステムにつき一層の機能拡充させるためCRMシステムの開発資金（2,800千円）、POSレジシステムの開発資金（33,000千円）、POSレジシステムの連携機能強化のための開発資金（11,000千円）及びその他残額については売上管理システムの開発資金として、いずれも2022年10月期に充当する予定であります。
同システムの稼働に伴い、個々の顧客のデータ（性別・年代・来店頻度等）の入手及び管理、ひいては顧客の特徴に合わせたonetooneマーケティングが可能となり、同システムを最大限活用することで顧客数増加を企図した集客施策を推進します。
（AB&CompanyのIPO目論見書より一部抜粋）

AB&Company（9251）のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

AB&Company（9251）の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,470円としてオーバーアロットメント含め80.0億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としてはやや大型で荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて47,321枚と多くありますが、海外投資家への販売もあります。

上述の通りAB&Company（9251）は直営店舗の運営を行う「直営美容室運営事業」、フランチャイズ店舗の運営をサポートする「フランチャイズ事業」、美容室を中心とした店舗デザイン・設計・施工を行う「インテリアデザイン事業」の3つの事業を展開しており、2021年9月末現在で全国店舗数は655店舗あります。

プチプライスで良質なサービスを提供するHAIR SALON「Agu.」、フォーマルなヘアスタイルまで幅広く提案するメンズサロン「FADE&LINE」、海外進出第1号店「A GRAND UNION」、ベーシックかつ新しい感覚も取り入れたレトロ理髪店「富士東洋理髪店」、上質なドライヘッドスパ「Chill Dry Head Spa」、ヘアカラー専門店「CS made by SHACHU」など多数のブランドを展開しており、かつ全国に655店舗もありながらも、管理人はお恥ずかしながらオシャレに無頓着なせいか、どれ一つとして知りません＾＾；

今回のAB&Company（9251）の募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株4,682,100株と売り出し倍率がおよそ93.6倍で、その売り出し株のすべてがベンチャーキャピタル（投資ファンド）の保有株となることから出口（イグジット）色が強い案件となります。

そのベンチャーキャピタル（投資ファンド）の保有株は3社10,315,720株あり、今回のIPO（新規上場）に際する売り出しで4,682,100株（OA除く）放出します。残る5,633,620株には180日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。結構な量ですね。

AB&Company（9251）の事業内容は美容室チェーンの全国展開と特に新規性の無い地味な業種、歯に衣着せぬ言い方をするとただの美容院で、直近の業績もおおむね横ばいと、ひと際伸びているというわけでもありません。

東証マザーズ上場で公開規模はIPO想定価格（1,470円）ベースで80.0億円と荷もたれ感のあるサイズ、ベンチャーキャピタル（投資ファンド）の出口（イグジット）色の強い案件となることからIPO目線では警戒感が高まりやすい内容となります。

ベンチャーキャピタル（投資ファンド）からの出資もあり、今回の売り出し株の中には海外投資家への販売もありますが、この手の業種（情報通信セクターではない）では満額（半数未満）配分とならないような気もしますが、どうなるでしょうか。ひとまずの初値評価はネガティブ材料が目立つことからD級評価とさせて頂きます。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのAB&Company（9251）のIPO参加スタンスはスルーになる可能性が高そうです。珍しくSBI証券がIPO幹事団の中に入っていないため、IPOチャレンジポイント狙いも無く、久しぶりの完全スルーとなるかもしれません。申し込めばそれなりに当選確度は高そうな気はしますね。

とは言え何かしら隠れているポジティブ材料が万が一にもあるかもしれませんので、大手初値予想会社の見解はちゃんと見ておきたいところです。なので最終的な個人的なIPO参加スタンス決定は次の初値予想の記事で公開致します。

＜追記＞
やはりauカブコム証券がこのAB&Company（9251）のIPO裏幹事（委託幹事）になると公式サイトで正式に発表がありました。

AB&Company（9251）のIPO取り扱い決定（auカブコム証券）

AB&Company（9251）のIPO（新規上場）業績等

AB&Company（9251）のIPO経営指標

AB&Company（9251）IPO売上収益及び税引前（四半期）利益