VRAIN Solution(135A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はおよそ二週間ぶりにIPO新規上場承認発表が1社ありました。「VRAIN Solution」と書いて「ヴレイン ソリューション」と読みます。

今年(2024年)からスタートした英文字入りの証券コードはいつの間にか135Aまで来ており、131Aから134AまではETFTOKYO PRO Market上場案件に取られてしまったようですね。

IPO新規上場承認発表1社2024.1.18

VRAIN Solution(135A)の上場日は2024年2月22日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。

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VRAIN Solution(135A)のIPO(新規上場)情報

設立:2020年3月16日
業種:情報・通信業
事業の内容:製造業向けAIソリューションの提供

VRAIN Solution(135A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード135A
名称VRAIN Solution(ヴレイン ソリューション)
公募株数210,000株
売出し株数897,900株
オーバーアロットメント166,100株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
IPO引受幹事証券野村證券
大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
マネックス証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
楽天証券100%完全抽選
東海東京証券
岩井コスモ証券
大和コネクト証券委託幹事決定
auカブコム証券委託幹事決定
IPO発表日1月18日(木)
上場日2月22日(木)
仮条件決定日2月5日(月)
ブック・ビルディング期間2月6日(火)~2月13日(火)
公開価格決定日2月14日(水)
IPO申し込み期間2月15日(木)~2月20日(火)
上場時発行済株式総数10,110,000株
時価総額279.0億円
吸収金額35.1億円
想定価格2,760円(276,000円必要)

そしてこのVRAIN Solution(135A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券auカブコム証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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VRAIN Solution(135A)のIPO(新規上場)事業内容等

VRAIN Solution(135A)は 製造業界向けに、AI技術及びIoT技術等の新しい技術を活用したサービスを提供しています。製造業界に提供するものは、 生産性向上のソリューションとして、AIの技術を活用し自社開発する「AIシステム」及び顧客のDX推進のための「DXコンサルティング」の2つとなります。

AIシステムを提供した顧客へはDXコンサルティングを、DXコンサルティングを提供した顧客へはAIシステムを提供することを推進しており、両ソリューションは完全に分離されるものではなく、両要素を異なるバランスで含んでいます。

VRAIN Solution(135A)IPO事業概要

AIシステム

自社のエンジニア部門においてAIシステムの企画・研究・開発を行っており、特定の顧客ごとに仕様を大幅に調整する必要がない汎用性の高いシステムを開発し、顧客の製造ラインの製造環境及び解決したい課題に合わせて、AIシステムの提供だけでなく、撮像機器等の周辺のハードウェアと組み合わせて提供することで、顧客の製造ラインの自動化を実現しています。
VRAIN Solution(135A)IPO AIシステム

DXコンサルティング

日本の製造業界は、新興国の工業化による国際競争力の激化や少子高齢化に伴う労働人口の減少による人手不足等の構造的な課題に直面していると捉えており、その課題解決にDXコンサルティングが有効と考え、AIやIoT等の新しい技術を活用したDX推進を支援するサービスを提供しています。
VRAIN Solution(135A)IPO DXコンサルティング


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額523,232千円は、今後も持続的に事業を成長させていくための投資として、①研究開発費として349,232千円(2024年2月期30,000千円、2025年2月期164,000千円、2026年2月期155,232千円)、②人件費として134,000千円(2024年2月期11,000千円、2025年2月期53,000千円、2026年2月期70,000千円)、③設備投資資金として2026年2月期に40,000千円に充当する予定であります。
また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(VRAIN SolutionのIPO目論見書より一部抜粋)

VRAIN Solution(135A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

VRAIN Solution(135A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,760円としてオーバーアロットメント含め35.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて11,079枚と万枚超えで比較的多めにあります。

上述の通りVRAIN Solution(135A)の事業内容は製造業向けAIソリューションの提供ということで、AIやIoT等の新しい技術を活用したAIシステムの販売及びDXコンサルティングにより、製造業の顧客課題を解決するため製造業の知見を顧客の製造現場に合わせたハードウェアとソフトウェアの組み合わせを提供することでDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援しています。

VRAIN Solution(135A)IPO事業目的

VRAIN Solution(135A)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が3社1,682,000株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでちょうど1割の168,200株放出されますが、1,513,800株残ります。3社すべて90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

事業内容はAI(人工知能)及びコンサルからのDX支援とIPO市場では人気業態となる上に、ベンチャーキャピタルジャフコが入っていることから、大人のチカラが加わっている可能性があるものの、設立からわずか4年弱でのスピード上場と話題性もあります。もちろん業績も伴っており、設立時から黒字経営で、毎年増収増益ペースで今期も大幅な増収増益予想と、わずか4年という短期間で大きな成長を遂げています。

ただ、時価総額はすでに279.0億円まで達しており、公開規模はIPO想定価格(2,760円)ベースで35.1億円とやや荷もたれ感のある規模となります。AI(人工知能)関連とはいえ、IPO地合いも悪く初値買い資金が入りにくい環境なので、以前ほどの人気化は見込めない可能性はありそうです。とはいえ話題性や成長性などを鑑みると初値は好スタートとなるでしょうか。

公開価格の1.5倍以上にベンチャーキャピタルの大きな売り圧力による警戒感はあるものの、日程的に二週間のIPO空白期間明けの上場となることや、腐ってもAIということなどから、希望的観測も含めてひとまずの初値評価はB級評価とさせて頂きます。よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのVRAIN Solution(135A)のIPO参加スタンスは参加で行く予定です。

SBI証券が行政処分の影響(?)からか、IPO幹事団(シンジケート)に入っていないため、チカラ技(IPOチャレンジポイント)は使えませんが、個人的にIPO主幹事のSMBC日興証券ではIPOの抽選ステージを上げているため、通常当選はもちろんのこと優遇当選も含め積極的に狙って行きたいと考えています。最近にしては株価設定も高めで、仮に初値が高騰すればまとまった利益となるかもしれませんね。

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VRAIN Solution(135A)のIPO(新規上場)業績等

VRAIN Solution(135A)のIPO経営指標
VRAIN Solution(135A)IPO経営指標

VRAIN Solution(135A)のIPO売上高及び経常利益
VRAIN Solution(135A)IPO売上高及び経常利益

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