例年9月のIPO新規上場承認発表日と上場日推移！9月も重複上場及び月末固めは不可避！？

IPO新規上場承認発表がストップしていますが、先日から申し上げております通り、8月は2社のみで確定となっていますが、9月は13社程度のIPO案件が出て来るとの情報が入っています。この手の情報はIPO関連のプロが入手している情報なので、比較的当たることが多いです。

ただ、すでに8月も今日で7日が経過することから、恒例の5週ルール（IPO新規上場承認発表から上場日までの日数）を当てはめると、仮に本日（8月7日）IPO新規上場承認発表があったとしても最短で次のIPO案件の上場日は9月11日（月）となります。

この5週ルールはこれまでの傾向を当てはめて管理人が勝手に作ったルールなので、あくまでも推定日数となりますが、下記の9月カレンダーにこのルールを当てはめて見てみると、9月11日（月）から9月30日（日）までの土日祝を除いた実質の営業日は14日間しかありません。

本日（8月7日）から毎日1社づつIPO新規上場承認発表があれば14日間あるので、13社だとちょうど良い感じでおさまるのですが、これまでの傾向からそんなに上手く行くことはまずあり得ないと考えられます。

それに8月は夏休み（お盆休み）も入ってくるため、3日程度のIPO新規上場承認発表ロスも発生すると考えると、実質的な9月の稼働日も減ることになります。となると重複上場を避けることは厳しそうですし、そればかりか今週のIPO新規上場承認発表件数によっては9月もまた月末に固められる可能性が濃厚となりそうです。

そこで例年9月IPO案件のIPO新規上場承認発表日と上場日の推移を過去3年分ほど振り返ってみましたので、参考までに共有させて頂ければと思います。あくまでも過去の傾向となるため、今年（2023年）も同じようなことになるとは限りませんことはご了承下さい。

2022年9月IPO案件のIPO新規上場承認発表日（9社）

2022年9月のIPO社数は9社ありましたが、8月第2週以降からIPO新規上場承認が発表され始め、9月IPO案件の最大同日上場数は9月28日（水）の3社で、最終週に至っては7社としっかり月末に固められています。

2021年9月IPO案件のIPO新規上場承認発表日（14社）

2021年9月のIPO社数は14社ありましたが、うち12社はやはり8月第2週以降からIPO新規上場承認が発表され始め、9月IPO案件の最大同日上場数は9月28日（火）の4社で、最終週に至っては7社としっかり月末に固められています。

2020年9月IPO案件のIPO新規上場承認発表日（9社）

2020年9月のIPO社数は9社ありましたが、2020年はスタートがやや遅く、8月第3週以降からIPO新規上場承認が発表され始め、9月IPO案件の最大同日上場数は9月24日（木）の3社で、9社すべてのIPO案件が中旬以降の上場と、なかなかヒドめの月末固めとなっています。

上記過去3年程度の傾向だけしかありませんが、これらの傾向から見ると今年（2023年）も例外なく、月末に固められそうな感じがしますね。