eWeLL（5038）IPO上場承認発表と初値予想！訪問看護ステーション向けの業務支援SaaS企業！

eWeLL（5038）がIPO（新規上場）承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日（8月12日）は夏休み（盆休み）の真っ只中でしたが、金曜日（週末）ということでIPO新規上場承認発表が1社ありました。

eWeLL（5038）の上場日は2022年9月16日（金）で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。チャンス抽選制度が無くなってからはもはや人気が高いとは言い難いかもしれませんね＾＾；

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eWeLL（5038）のIPO（新規上場）情報

設立：2012年6月11日
業種：情報・通信業
事業の内容：在宅医療分野における業務支援事業（訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール（電子カルテシステム「iBow」）等を提供する事業、診療報酬請求業務を代行する「iBow事務管理代行サービス」など）

売出株式1,333,500株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場（米国及びカナダ除く）の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日9月8日（木）に決定されます。

そしてこのeWeLL（5038）のIPO主幹事は大和証券となっているため、グループ会社となるCONNECT（コネクト）のIPO委託幹事（裏幹事）入りがすでに決定しており、平幹事でなく主幹事からの委託となるため、割り当て株数も比較的多めになることが予想されます。

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eWeLL（5038）のIPO（新規上場）事業内容等

eWeLL（5038）は地域における在宅療養を支えている訪問看護ステーション向けに業務支援SaaSとして、オペレーション業務を網羅したクラウド型「訪問看護専用電子カルテiBow」をサブスクリプションで提供するクラウドソフトウエア事業を行っています。

サービス提供方法により「クラウドサービス」と「BPOサービス」の2つに区分していますが、セグメントは訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一セグメントとなり、区分別の内容は以下の通りとなります。

※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額52,500千円については、主力サービスiBowに付帯する新規機能追加に係る設備投資資金に15,180千円、長期借入金の返済資金の一部に37,320千円を充当する予定であります。なお、手取金については、設備資金を含め具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
（eWeLLのIPO目論見書より一部抜粋）

eWeLL（5038）のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

eWeLL（5038）の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,450円としてオーバーアロットメント含め23.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型から中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて13,835枚とそこそこの株数がありますが、海外投資家への販売もあります。

上述の通りeWeLL（5038）の事業内容は在宅医療分野における業務支援事業ということで、訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール「iBow（アイボウ）」や診療報酬請求業務を代行する事務管理代行サービスなどを提供しています。

eWeLL（5038）のSaaS型業務支援ツールにはクラウド型訪問介護電子カルテ「iBow」、保険請求を行う機能を有する訪問看護専用レセプトシステム「iBow レセプト」、訪問看護に特化した訪問看護専用勤怠システム「iBow KINTAI」などがあり、診療報酬請求業務を代行する事務管理代行サービス「iBow 事務管理代行サービス」の提供も行っています。

eWeLL（5038）の株主の中にはベンチャーキャピタル（投資ファンド）の保有株が3社1,339,500株あり、今回のIPO（新規上場）に際する売り出しで544,000株放出するものの795,500株が残ります。既存の上位株主と共に解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、ロックアップ違反が無い前提で行くと上場時の余計な売り圧力にはなりません。

ただ、募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株は1,333,500株で、売り出し比率はおよそ26.6倍となり、売り出し放出人のおよそ40%はベンチャーキャピタル（投資ファンド）となることから微妙に出口（イグジット）感があります。

黒字のSaaSとなると本来であればIPO市場では人気化してもおかしくない内容ですが、6月28日（火）上場のヌーラボ（5033）も海外販売ありの黒字のSaaSでしたが、残念ながら公募割れスタート。仮条件大幅引き下げでも海外配分比率はおよそ23.2%、公開規模は22.3億円と今回のeWeLL（5038）とほぼ同サイズだったものの、初値買いに入った資金はわずか3.6億円と大口（機関投資家や海外投資家）が積極的に参加している様子はありませんでした。

今回も業績規模から機関投資家の積極参戦は期待できない可能性が高く、海外投資家への配分割合が重要な指標となりそうです。ヌーラボ（5033）の上場時よりも地合いは好転しているとはいえ、楽観視はできないかもしれません。初値評価はひとまずC級評価とするのが無難なところでしょうか。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのeWeLL（5038）のIPO参加スタンスは中立とし、今後のIPO環境はもちろんのこと、まずは大手初値予想会社の見解や仮条件設定などを見てから本格的に申し込みスタンスを決めたいと思います。

とは言え全力申し込みで攻めることも想定しておくと少なくともIPO主幹事の大和証券とIPO委託幹事（裏幹事）の大和コネクト証券の証券口座は準備しておいた方が良いと思います。

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eWeLL（5038）のIPO（新規上場）業績等

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